三国志曼荼羅 (岩波現代文庫 文芸 119)

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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021191

作品紹介・あらすじ

なぜ諸葛孔明は日本人に愛されるか。三国時代の特質を踏まえ、劉備・曹操・周瑜らの人間像と『三国志演義』の作品世界の特質とをいかに読み解くべきか。正史『三国志』に精通し『三国志演義』の個人全訳でも著名な著者が、千数百年の歳月に育まれた比類なき物語世界の醍醐味と魅惑的な登場人物について、縦横無尽に描き出した快著。

感想・レビュー・書評

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  • まるで三国志ファンブック。人気の曹操、諸葛亮、五虎将など人物本位に好きなページから読むことができる。各人物のイメージを裏切ることなく「この人って、こうだよね」みたいな共感を誘う。蜀善玉史観および魏悪玉史観が成立するまでの長いプロセスや、日本における演義受容の歴史などの裏話的なものも多数。

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  • [ 内容 ]
    なぜ諸葛孔明は日本人に愛されるか。
    三国時代の特質を踏まえ、劉備・曹操・周瑜らの人間像と『三国志演義』の作品世界の特質とをいかに読み解くべきか。
    正史『三国志』に精通し『三国志演義』の個人全訳でも著名な著者が、千数百年の歳月に育まれた比類なき物語世界の醍醐味と魅惑的な登場人物について、縦横無尽に描き出した快著。

    [ 目次 ]
    第1部(三国志の英雄たち―曹操と劉備;三国の組織構造;曹操と清流派―もう一つの三国志;曹操をとりまく女性たち;三国時代の詩人たち―曹操・曹丕・曹植;曹操姦雄伝説の形成;魏の諸葛一族)
    第2部(周瑜伝;諸葛孔明;蜀の五虎将軍;関羽の部将;諸葛亮はなぜ蜀を選んだのか)
    第3部(陳寿の「仕掛け」;民衆世界の三国志;湖南文山『通俗三国志』;日本人と諸葛亮;私にとっての『三国志』;乱世の群像―三国志の人々;三国志世界の末裔たち;三国志の美将たち―『三国志』から『三国志演義』へ)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 井波先生は曹操贔屓なのかしらん(^^)

  • 黄巾の人たちは清流派にシンパシーと敬意を払っていた。
    潁川の清流派である荀イクが青州黄巾軍の仲立ちをしたかも?
    「許」の都は、潁川の中心部に位置する。呉は豪族に気遣って、魏は名士に気遣うイメージ。

  • 文庫版が出ていることを知らなかった。

    とりあえず図書館で借りたけど購入してからゆっくり読もうと思う。

  • 諸葛家と荀家の項目に惹かれて購入
    「孫堅贔屓の裴松之」に吹いた
    独特の言い回しが大変面白くて大好きです

  • 全部精読してはいないんだけど、あらかた読んだかなーと思うので…

    三国志に関するエッセイ集とでも言えばいいのかな。演義の話も正史の話もちゃんと書かれてて、バランスがいいです。
    誰かを特別に持ち上げたりけなしたりしないで、いろんな面からものごとを見ようとされている気がしました。
    ずっと手元に置いて、思い出したときに読み返したくなる本です。

    読んでて思ったのは、あんまり偏った主張をされないなってことです。
    「偏った」というのは、「○○(個人でも団体でも)が一番っ!」みたいな思いが前面に出てるということ。

    多分、井波さんはそれほど三国志に傾倒してはいなくって、適度な距離を持って三国志を見ておられるんだろうと思う。
    それって歴史をやる人にとってすごく大切なことじゃないのかなあ、なんて。

  • 11年前に単行本として発表したものに追加し(宮城谷三国志第二巻に付録としてついていた「三国志の美将たち」など)文庫化したもの。
    井波氏らしい切り口で読みやすく面白いです。
    三国志本としては名著ですね。

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著者プロフィール

中国文学者。国際日本文化研究センター名誉教授。07 年「トリックスター群像」で第10 回桑原武夫学芸賞受賞。主な著書に個人全訳「三国志演義」( 全4巻)「世説新語」( 全5巻)「水滸伝」( 全5巻) など。20 年5 月逝去。

「2021年 『史記・三国志英雄列伝 戦いでたどる勇者たちの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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