大正幻影 (岩波現代文庫 文芸133)

  • 岩波書店 (2008年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784006021337

みんなの感想まとめ

大正期の文学を深く掘り下げた本書は、佐藤春夫、谷崎、芥川、荷風といった作家の作品を通じて、同時代の精神性やテーマの共通点、相違点を浮き彫りにします。著者の豊富な読書量が反映され、作品の背後にある背景や...

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤春夫、谷崎、芥川、荷風らの作品について、「ドッペルゲンゲル」、「水への憧れ」、「神経衰弱」、「映画」、「探偵小説」、「支那趣味、南方(植民地)」などのキーワードを軸に、大正期の作品に見えてくるそれぞれの作品や精神性の似てるところ、異なるところを論じた評論集。
    (他にも、梶井や乱歩、川端などちょいちょい他の作家や作品も出てきます)

    この4名を軸にあの時代の作品を分析すると見えてくる諸々がとても面白いです。
    そもそもそれだけ同時代の作品を読み込んでないと見えてこない部分なので、とにかく著者の読書量に感謝。ここから興味を持って「これ読んでみたい」と思えるものが色々出てきました。ですので、本書で触れている各作品が未読でもあらすじから丁寧に紹介してくれるので、興味のあるテーマから派生する大正時代の作品へのブックガイド的楽しみ方もできますね。(モノによってはオチに近い部分まで触れてくるので、ネタバレ的な奴に敏感な人は気をつけて読まなきゃいけませんがw)

    特に面白かったのは、「ビーダーマイヤー」をキーワードに春夫をオブジェ趣味として論じた奴と、大正時代にあった文士の書く探偵趣味的小説ブームを「病める名探偵たち」というテーマで論じたこの2編ですね。

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著者プロフィール

川本 三郎(かわもと・さぶろう):1944年、東京生まれ。新聞社勤務を経て、評論・翻訳活動に入る。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』、近著に『映画の木洩れ日』『ひとり遊びぞ我はまされる』など。



「2024年 『チーヴァー短篇選集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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