『源氏物語』の男たち〈上〉 (岩波現代文庫)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021405

作品紹介・あらすじ

『源氏物語』に登場する男たちの魅力はどこにあるのだろうか。「お婆ちゃん子」で年上の女性にやさしい源氏、源氏とは対照的にまじめ律儀一方で女性の口説き方を知らない夕霧…。王朝の時代の男たちの個性的な素顔を、稀代のドラマ作家である著者がエッセイ風にときあかし、現代にも通じる人物としていきいきとよみがえらせる。

感想・レビュー・書評

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  • 2016年6月16日購入。

  • 紫式部の『源氏物語』に登場する男たちの魅力を語った本です。上巻では、光源氏と夕霧の2人が取り上げられています。

    須磨に落ち延びる以前の源氏のプレイボーイぶりよりも、帰京を果たしてから中年に至るまでの源氏の人間くさいところにスポットが当てられており、おもしろく読めました。

    ただ、光源氏のそのときどきの振る舞いが、どのような背景のもとでなされたのかということや、どのような効果を(主に女性たちに)及ぼしたのか、ということは、見事に読み解かれており、著者の解説で腑に落ちるところが多かったのですが、それでもなお、一男性読者としては、源氏の人物が見えてこないという気がしてしまいました。薫の場合には、おたおたしているところや、理想ばかりに目が向いて目の前の女性のことが見えなくなってしまう心情などを内側からたどることができるように感じて、親しみがもてるのですが、源氏に対してはどうしても「こんな男いるかぁ?」みたいな気持ちが先に立ってしまいます。

  • この巻では源氏と夕霧が取り上げられてます。「窯変」にすごくすごくハマっており、源氏物語関連のものをいろいろ読んでいるのですが。うーん…期待していたんですけど、何だか著者との視点のズレを感じてしまいのめり込めませんでした。私には窯変補正がかかってるんでしょうか。「ヤバい男」という感じの源氏ではなくて、あたたかい母性的な視点で語られる源氏はなんだかくすぐったいです…。

  • 上巻は光源氏とその息子夕霧についてかかれています。
    著者の新源氏物語が小説だとすれば、この本はエッセイです。
    なので、現代風な言葉も使っています。
    くだけすぎなところもありますが、まあそれが著者の本音なのでしょう。

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著者プロフィール

1928年、大阪市生まれ。樟蔭女子専門学校卒業。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる……』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を受賞。『むかし・あけぼの』『ジョゼと虎と魚たち』『田辺聖子の小倉百人一首』など著作多数。

「2017年 『私の大阪八景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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