寺内貫太郎一家―向田邦子シナリオ集〈5〉 (岩波現代文庫)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (623ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021481

作品紹介・あらすじ

「バッカヤロ!」-石屋の三代目・寺内貫太郎のどなり声が今日も響く。気が短く親にも子にも容赦はないが、情厚く涙もろい男でもある。自分の不注意で一生のケガを負わせた娘静江の幸せを何より願うも、ある日娘が連れてきたのは子連れの三十男。貫太郎の怒り炸裂!その顛末は?しっかり者の妻里子、調子のいい浪人生である息子周平、嫌がらせが生きがいの母きん、けなげなお手伝いのミヨ子など、さまざまな人物が繰り広げる笑いと涙の人気ドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • 頑固親父に妻、娘、息子、祖母、お手伝いさん、親父が営む石屋の従業員。昭和の下町の家族を巡る人情ドラマ。子を思う親、親を思う子、家族のような関係の従業員とお手伝いさん。随所にホロリとさせるシーンの数々。これぞ家族の話。

  • ほっこり胸が温まる。夢中になりすぎて何度も電車を乗り過ごしそうになる。
    やっぱりいつの時代だって、家族っていいな☆心からそう思った。

  • 高校生のころ、毎週楽しみに見ていました。(#^.^#)今改めてシナリオを読み返すと、なんて昭和のきちんとした家庭の空気を伝えているお話なんだろう、と思います。今ではとっくになくなってしまった、家庭内での道徳観、家長観、戦争で亡くなった人に対する思い。全てがそのまま残っていればよかったのに、とは言えないところがありますが、あぁ、こんな時代もあったんだなぁ、と、とても気持ちが温かくなりました。向田さんのシナリオは、かなりのところまで書き込んでおられて、実際に発声する台詞の奥底の気持ちや飲み込んでしまっている言葉まで丁寧に明示されていたことに驚き。(だからアドリブだとばかり思っていたシーンが実は台本どおりだった・・なんてことはしょっちゅう。)向田さんが飛行機の事故で亡くなられたことをテレビの臨時テロップで知ったときの衝撃は今でもはっきり覚えています。向田さん御本人を悼むより、すぐに、もう向田作品が見れない、読めない、という悲しみが強かったのは、故人に対して、とても失礼だったと思いつつ、今なお生きてこの平成の世を映し出した新作を出してくださっていたらどんなによかっただろう、と思ってしまいます。

  • 女コドモにも容赦なく手を上げる寺内貫太郎
    作者の向田邦子さんにまで「ファッショおやじ」呼ばわりされるありさま
    それなのに、他の家族を萎縮させるどころか、むしろ慕われてるのは
    まあ、やり方がフェアだからでしょうかね

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著者プロフィール

1929年東京生まれ。放送作家としてラジオ・テレビで活躍。「だいこんの花」「寺内貫太郎一家」等。1980年に短篇小説「思い出トランプ」で直木賞受賞したが、81年8月飛行機事故で急逝。『父の詫び状』等。

「2016年 『お茶をどうぞ 対談 向田邦子と16人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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