増補 日本美術を見る眼 東と西の出会い (岩波現代文庫)

著者 : 高階秀爾
  • 岩波書店 (2009年12月16日発売)
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021580

増補 日本美術を見る眼 東と西の出会い (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 西洋美術と日本美術を対比させる中で、日本人のものの感じ方にも迫っている本。
    筆者によれば、日本美術はには西洋と比較し以下のような特徴がある。
    ・視点が一点ではない、複眼的。
    ・対象を切り取り、他を捨象している。樹木の一部分だけを描いたり、背景を金にするなど。
    ・日本では「美」は対象に備わっている特殊な性質ではなくて、対象に触発された心の世界の問題、感じ方の問題。
    ・四季や絵巻など、うつろうものを枠にはめずに表現。西洋では一コマ一コマ切り取っている。
    ・文字も美術として絵画の中に散らされている。
    日本美術が西洋に与えた影響についての論考も面白い。

  • 小さな島国の日本と、ざっくりとした西洋という大きな地域を、単純比較することはできないけれど。

    日本文化の移ろいによせる美学。
    枝垂れのモチーフ。
    ジャポニズムの与えた影響。
    風神雷神図屏風裏に描かれた酒井抱一の夏秋草図。

    日本の美術がますます好きになる。
    日本人で良かったと思う。

  • こういう本は大事だと思う。

  • セザンヌ、モネ、ゴッホなどの西洋美術と、
    日本の美術との対比させたり、ジャポニズムを考察したり、
    日本美術に対する立体的な論説を建てようとしている。
    ジャポニズムでは、ゴッホの広重の梅の写真がある。
    多色刷りでないのが残念です。

    絵の中に、文字を埋め込む手法の例をしることができた。
    日本に限らず、世界の芸術を考える出発点になればよい。

  • 現代評論

  • 西洋の「完結性」に対し、日本の「連続性」、
    同様に「もの」と「かた」、
    「発展史」と「並列史」、
    「直線的時間」と「循環的時間」、
    「一元的世界観」と「多元的世界観」、
    生活に対するスタンス(切り離されているか否か)、
    造形と言語の交響があるか否か
    等々、芸術を観る上での大変、重要な幾つかの視点を得た。

    とりわけ、私には、伊勢神宮の例を引きながら、「型の継承」「儀礼の反復」「土地との結びつき」を語られた部分で、あることをめぐって、大きなインスピレーションを感じた。ここから思索の構築ができそうだ。

    得るものが大きいという意味で、★5つなのだが、読後に一抹の寂しさも感じる。それは言葉で芸術を説明されてしまうことの寂しさだろう。

    著者も触れているように、芸術を鑑賞するのに、歴史や文化への理解は欠かせない。万人にあてはまる絶対の美というものは存在しないのかもしれない。

    しかし、それではなぜ「私は」古今東西ジャンルを問わず、美や喜び、驚きを芸術に感じるのだろうか。その神秘を解き明かすために、さらなる「旅」を続けよう。

  • 19世紀の西洋美術の変革に、大きく影響したといわれる、日本美術。
    日本美術の何が西洋の芸術家たちに衝撃を与えたのか?
    日本美術のもつ伝統的な特性を、西洋美術との比較分析を通じて知ることができる。

  • 読みたい本。
    個人的に、この著者への信用度はとても高いです。
    全部を読んでいるわけではないですが、目についたら読んでいきたい。

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