二つの同時代史 (岩波現代文庫 文芸159)

  • 岩波書店 (2009年12月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (630ページ) / ISBN・EAN: 9784006021597

みんなの感想まとめ

戦後の文学界を舞台に、二人の巨星が自身の人生や文学活動をユーモアを交えて語る対談集は、豊富なエピソードと深い洞察に満ちています。彼らの生い立ちや仲間との関わりを通じて、文学の魅力やその時代の雰囲気が生...

感想・レビュー・書評

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  • 2015.04―読了
    大部の書だが、近頃、こんなに愉しく読めた書はない。
    とりわけ、前半部を占める
    大岡・埴谷のそれぞれの成長史や青春時代を縦横に語り尽くした、Ⅰ意識の目ざめ~Ⅴ戦前から戦中、はその対称性とともにとても面白い。

    大岡の小林秀雄や中原中也との文芸的青春時代、
    埴谷の哲学.政治思想を巡っての知的・政治的遍歴の数々‥、
    老いてなおとどまるところを知らぬ大岡の知的探求、
    まさに『死霊』そのままの如きというべき埴谷の饒舌的ボレロ。
    それぞれに圧倒的なまでの困難な時代を生き、
    「一身にして二生」を経て対談に向き合う二人が、畏るべき記憶力によって、
    明治.大正から昭和を駆け抜ける饒舌な丁々発止の掛合いは、
    知的刺激満載で圧巻。

  • 140510 中央図書館
    戦後の文学界でのボス二人が、人生の総決算のごとく、生い立ち、文学者としての目覚め・活動履歴、仲間の文学者エピソードを、笑い飛ばしながら、我先に口先で紡いでいく。その量がものすごい。
    大岡には、なぜかしらないけれどPinkFloydを連想させられる。基本に忠実な文芸であくまで端正で、功成り名遂げるというところが似るのか。

  • 自称ぼけ老人が語る昭和の衝撃!

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著者プロフィール

大岡昇平

明治四十二年(一九〇九)東京牛込に生まれる。成城高校を経て京大文学部仏文科に入学。成城時代、東大生の小林秀雄にフランス語の個人指導を受け、中原中也、河上徹太郎らを知る。昭和七年京大卒業後、スタンダールの翻訳、文芸批評を試みる。昭和十九年三月召集の後、フィリピン、ミンドロ島に派遣され、二十年一月米軍の俘虜となり、十二月復員。昭和二十三年『俘虜記』を「文学界」に発表。以後『武蔵野夫人』『野火』(読売文学賞)『花影』(新潮社文学賞)『将門記』『中原中也』(野間文芸賞)『歴史小説の問題』『事件』(日本推理作家協会賞)『雲の肖像』等を発表、この間、昭和四十七年『レイテ戦記』により毎日芸術賞を受賞した。昭和六十三年(一九八八)死去。

「2019年 『成城だよりⅢ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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