大阪ことば学 (岩波現代文庫)

著者 : 尾上圭介
  • 岩波書店 (2010年6月17日発売)
3.55
  • (1)
  • (5)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :59
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021689

作品紹介・あらすじ

客のややこしい注文には「惜しいなあ、きのうまであってん」と切り返す。動物園のオリの前の立て札には「かみます」とだけ書いてある。距離をとらずにさっぱりと、聞いて退屈せんように、なんなと工夫して話すのでなければ、ものを言う甲斐がない。誤解されがちなことばの意味と背後にある感覚を、鋭く軽快に語る大阪文化論。

大阪ことば学 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 阪大の金水敏先生が某所で紹介されていて、面白そうだったので読んだ。
    事例がすごく面白くて、その分析が白眉。
    大阪弁からみえてくる、大阪人の気持ちの動きとか、人と人との距離とかいったもの。それはつまり大阪の文化。方言からその地域の文化が表れてくるということを鮮やかに書かれている。
    生粋の大阪人でなくても、関西弁を話す地域に住んでいるなら、思い当たる事例もわんさかあるだろう。
    コンパクトながら、ぎゅっと美味しいところのつまったような本。

  • 内容紹介

    注文された品物がないときは「おまへん」ではなく「おまへんねん」と答える。動物園の檻の前の立て札には「かみます」とだけ書いてある。距離をとらずにさっぱりと、聞いて退屈せんように、なんなと工夫して話すのでなければ、ものを言う甲斐がない。誤解されがちなことばの意味と背後にある感覚を、鋭く軽快に語る大阪文化論。(序文=金田一春彦、解説=井上宏)

    内容(「BOOK」データベースより)

    客のややこしい注文には「惜しいなあ、きのうまであってん」と切り返す。動物園のオリの前の立て札には「かみます」とだけ書いてある。距離をとらずにさっぱりと、聞いて退屈せんように、なんなと工夫して話すのでなければ、ものを言う甲斐がない。誤解されがちなことばの意味と背後にある感覚を、鋭く軽快に語る大阪文化論。

    内容(「MARC」データベースより)

    合理的だが理屈はキライ。なれなれしいほど暖かい。笑いがなければ、会話じゃない。しゃべりながら落ちを探す涙ぐましいサービス精神。今や「無敵の大阪弁」快進撃の秘密を探る! --このテキストは、単行本版に関連付けられています。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    尾上圭介 1947年、大阪市淀川区生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。学生時代は落語研究会に所属。東京大学文学部助手、神戸大学文学部助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)。専門は日本語学、特に文法論。日本笑い学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    目次
    なんなと言わな、おもしろない
    せっかくものを言うてくれてるのやから
    ネンが足らんは念が足らん
    言うて、言うてや、言うてんか
    理づめで動くが理くつ言いはきらい
    よう言わんわ
    ぼちぼち行こか
    待ってられへんがな
    大阪弁は非能率的か
    大阪弁は非論理的か
    笑い指向と饒舌の背後にあるもの
    内なる大阪ことばを求めて―あとがきの代わりに

    本の感想(オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4719068.html

    この本は大阪弁について、語尾などの特徴について述べられている本である。初めて大阪弁を聞くと中には戸惑う人がいるかもしれない。カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOWなどで大阪に興味を持った人に勧めたい1冊である。

    大阪弁のセリフを見ていると、大阪に住んでいる人にとって思い当たるセリフがあるかもしれない。個人的には大阪弁=関西弁という印象があるので、京都弁や播州弁など方言をもっと掘り下げて分析して、大阪弁と比較すると面白いかもしれない。

  •  以前読んだことのある本でしたが、誰かに貸してわからなくなったので文庫で出ていたのを購入しました。
     単なる「大阪ことば」の紹介ではなく、その背景や心理に切り込む内容。大阪に住むものとして「なるほど」と思いながら読みました。
     人間関係における距離感、とても大事ですよね。そんなことを考えさせてくれる、ぜひたくさんの人に読んでほしい一冊です。

  • 僕のような
    大阪人にとっては、
    かなり説得力のある
    大阪論ではないでしょうか?

    たしかに、
    よその土地の方からみると、
    それこそ、
    「なんでやねん」と突っ込みたくなるような
    人種ですが、
    それが大阪のコミュニケーション。

    さまざまな言い回しを例にとり、
    大阪の心理を読み解かれていて
    納得しました。

    若者は使わない言葉も
    多いでしょうが、
    意識して、
    「してもらええ、しませんでっしゃろか?」
    とか、
    使ったら、
    逆に受けるはず。
    濃く濃く大阪色を出したら、
    受けること請け合いです。

  • 大阪弁と聞いて何を思い浮かべますか?
    やっぱり「お笑い芸人のことば」でしょうか?
    実は思いやりの心がつまった、そして楽しいことばなのです。

  • 関西人だから、楽しく読めた。そうじゃなかったらイラッとするかも。

  • 2011.1
    距離縮めるなら気負わず大阪弁を。ただし使い分けも。

全8件中 1 - 8件を表示

大阪ことば学 (岩波現代文庫)のその他の作品

大阪ことば学 単行本 大阪ことば学 尾上圭介

尾上圭介の作品

大阪ことば学 (岩波現代文庫)はこんな本です

ツイートする