俳句のユーモア (岩波現代文庫)

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  • 岩波書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021764

作品紹介・あらすじ

俳句はいろいろな読み方をしていい。秀れた俳句であればあるだけ、その句はユーモアを湛えている。作者の恣意性から生み出された五七五の音は、読者のいろいろな読みの場に出されることによって、作者の内を離れ、あらたな輝きを得ることになる。ネンテン先生が説く、俳句の楽しみ、その広がり。

感想・レビュー・書評

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  • 風流なことと縁遠い人生でしたが俳句というもの作らねばならぬことになり、目に留まった本書を手にとって見た。これが意外と面白かった。連句や俳諧の発句から俳句へと至る歴史にも触れられ、著者のねんてん先生の俳句感もなかなか面白い。短くて覚えやすい俳句というものの口誦性、片言性や言葉遊びを肩肘張らずに楽しめばよさそう。本書を読んでいるうちに、身の回りのものに目が行くようになり、気づけば五七五でつぶやくようにになったかもしれない。ミステリアスだった”句会”の謎も解け、いつか機会があれば参加してみたいものであると思った。

  • 学生時代のトラウマのせいか、俳句は難しく、おもしろくなく、つまらない・・・と思っていました。
    あまりにも字数が少ないのに「作者の意図」など問われても、解釈などいくつもあるではないか。それなのに「解答」を求める。
    しかし、著者は俳句とは多義的なのだと言いきってくれたから、心のどこかで勝利者宣言ができた。
    俳句は楽しいものだ。俳句は肩ひじ張らないものだ。
    俳句にとても近づけてくれた著書でした。

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著者プロフィール

1944年愛媛県生まれ。立命館大学大学院修了。俳人、京都教育大学名誉教授、仏教大学文学部教授。口語的な俳句を中心とする現代俳句の代表的俳人の一人。2010年『モーロク俳句ますます盛んー俳句百年の遊び』(岩波書店)で第13回桑原武夫学芸賞を受賞。主な著書に『季語集』『柿喰ふ子規の俳句作法『俳人漱石』(岩波書店)『子規のココア・漱石のカステラ』(NHK出版)など、句集には『月光の音』(毎日新聞社)『水のかたまり』(ふらんす堂)など、多数。

「2018年 『小学生のための俳句入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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