現代語訳 徒然草 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 45
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006022310

作品紹介・あらすじ

『徒然草』は、中世の隠者文学の代表作であり、日本の随筆の中でも最も親しまれてきた古典である。著者兼好法師の人生観、政治観から、人物論、世相を反映した逸話、四季の自然の描写など、多彩な話題が取り上げられる。自由闊達、ユーモラスな訳により、賢人が時代を超えて現代の読者に直接語りかけるように楽しめる。

感想・レビュー・書評

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  • 世の中は無常だ、だからこそ面白いんだ。
    仏教観、人生観、自然や人への情緒など、あらゆるものに目を向けられた兼好法師の随筆集。
    嵐山光三郎さんが現代訳、更に内容をより分かりやするするために『影の声』をつけた。


    学校で習ったのは『無常観をうたった随筆だ』と教わっていましたが、実際読んでみると全然違うのがわかります。
    元々は親王が良い政治をするようにと、『帝王学』として書かれていたものだそうです。

    書いている途中に親王が亡くなり、内容は世の中の多くの人を対象にしたものへと変わっていきます。
    なので、最初の方は政治学や教訓が多いです。

    この現代語訳は徒然草の中からいくつかの段をピックアップしたものですが、どこから読んでも兼好法師の思いが伝わってきます。
    私は『今の一瞬を生きる』『自分の心の置き方ひとつで、何にでも情緒がわく』と言うところが、胸に響きました。

    ちなみに『影の声』は訳註のことで、嵐山さんが兼好法師に語らせています。

  • 「かげの声」がおもしろい。これから原文を読もうとしている者にとって、それは良かったのか悪かったのか。だがその「かげの声」が兼好を身近な人にしてくれた。

  • 名誉やお金もうけに気をとられて、静かに暮らす余裕もなく、一生をあくせく過ごす人は馬鹿ですよ。
    財産が多ければ自分の身を守るのが大変で、災いのもとになる。財産を残してそれが北斗星に届くほど多くなっても、後に残された子は金の処分に負われて、財産なんて厄介なものになる。

  • 意訳が過ぎて合わない。あくまでこの人との読み方として参考にすべき。岩波原文のほうが硬くてよいし注釈もしっかりしている。飛ばされているところもあり癪。勝手に、兼好を自意識過剰気味に仕立てるのも不快。ところどころいい訳の段もある。

  • 原文を読みたいと思いつつもなかなか億劫で手を出せなかったので、思い切って現代語訳を読むことに。兼好法師に親しみがわいた。こんなおっさんだったのか!笑 世の中をちょっと斜めに見ているおっさん。その視点は鋭い。くすっと笑えるところもあれば、図星でぐぅと詰まるところもあり。かなり易しく訳しているので、時折眠たくなったが、それでも楽しみながら読めたし、古典原文への抵抗感も減った。色々な人の現代語訳を読みたいし、いずれは原文もきちんと読みたい。その前に古典は復習しなきゃ単語や文法がわからん^_^;この現代語訳を鵜呑みにしてはいけないと思うが、大意をつかんだり、とりあえず内容を知りたいという人には読みやすくて良いと思う。

  • わかりやすくて楽しく読ませていただきました。
    そんなことが書かれていたんだなぁ・・・・といまさらながら思いました。
    外国の翻訳ものは現代語で読むのですから、日本の古典はほとんど現代人にはわからないのですから、このような現代語訳はもっともっと積極的に出してほしいものです。
    研究するのではなくて、単純に何が書かれているのか知りたいだけなのですから・・・・。

  • より身近に感じられるよう意訳に過ぎる所もあるが,兼好法師の言わんとした裏の意を,かげの声,として記載していたり,読了後に徒然草の世界観が現代と全く違和感なく填っている不可思議な感覚を覚える.話題も多岐に渡っており,面白い.

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著者プロフィール

一九四二(昭和十七)年、静岡県生まれ。平凡社『太陽』編集長を経て独立、執筆活動に専念する。八八年『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。二〇〇〇年『芭蕉の誘惑』で、JTB紀行文学大賞受賞。〇六年『悪党芭蕉』により泉鏡花文学賞、〇七年読売文学賞をダブル受賞。他に、『文人悪食』『「下り坂」繁盛記』『追悼の達人』『文士の舌』『枯れてたまるか』、磯田道史氏との対談『影の日本史に迫る』など著書多数。

「2019年 『ゆうゆうヨシ子さん ローボ百歳の日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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