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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784006022419
感想・レビュー・書評
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劇作家・演出家による本。演劇で使われる「ことば」についての考え方が述べられているが、親族を含め自身が関わった演劇関係者達の足跡と日本の演劇史をエッセイ風に語った本だ。
歌舞伎や能のような伝統芸能と演劇は別と捉えており、そうなると日本の演劇はまだ100年程度の歴史しかなく「非常に若い」文化であると語られている。観客に熱気も含めてダイレクトに訴えかけることができる故か、政治や思想と不可分だった時期が長い。そしてたびたび言及されるように、金や男女関係のいざこざも。
「演劇は暑苦しい」という言葉も本書のキーワードだ。かつて自分も演劇に関わっていたことがあり、「あるある」と思いながら、その暑苦しさの背景にあるものが何となく見えてきた本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本演劇史。論理的により喋ることをしない日本人が、ヨーロッパの舞台を形だけ似ねようとしたため強弱アクセントが強調された芝居がかった台詞回しが主流となってしまい、普段使いの生活言語との著しく乖離してしまった。自由な言葉を使って自然な表現することが現代演劇らしい。
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ことばに対する興味や価値観を高めてくれるような本でした。ことばと直面し続けてきた、劇作家である著者ならではの考察が面白かったです。
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日本演劇通史。
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おっしゃる通り・・・演劇に公教育はありませんよね。
音楽で生きる道も険しいですが、演劇はもっとやくざものです。
妙な・・・日本語らしくない「せりふ」が役者のせりふのように定着したことは言われていませんが、芝居をするということは、不自然な日本語で話すということと同義になっている気もします。
現代は、イケメンであることが俳優への登竜門ですしね。
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