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Amazon.co.jp ・本 (630ページ) / ISBN・EAN: 9784006022464
みんなの感想まとめ
青いバラの神秘性とその追求をテーマにした作品は、科学ノンフィクションでありながら、ロマンティックな文化史やビジネスの側面も描かれています。著者は、青いバラが「不可能」を象徴する存在として、多くの人々を...
感想・レビュー・書評
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この世に存在しない青いバラの神秘性。人はそれに惹かれる。しかしそれに近しいものは出来ても青という色は作れない所が青いバラの神秘だ。
青は薔薇よりもデルフィニウムの透けるような花びらによく似合うと思う。
鈴木省三氏は 尊敬しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベストセラー『絶対音感』で絶賛を浴びた俊英が、バイオテクノロジーの世界に挑んだ意欲作である。
青いバラ――Blue Roseは、英語で「不可能」を意味する。この世に存在しない青いバラを作ろうと、過去数百年もの間、多くの園芸家や科学者らが挑み、果たせなかったことから生まれたニュアンスである。
しかし近年、遺伝子操作によって青いバラが生み出される可能性が出てきた。本書は、その夢の花をめぐる物語。「立花隆の再来」とも評される最相葉月らしいテーマだが、たんなる科学ノンフィクションには終わっていない。
著者はまず、ギリシア・ローマ神話からデヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』に至るまで、青いバラをめぐるイメージの系譜をたどる。そして、バラ作りをめぐる苦闘の歴史をさかのぼり、そのうえで、いままさに青いバラを生み出そうとしているバイオテクノロジーの最新事情を活写するのだ。
つまり本書は、科学ノンフィクションであると同時にロマンティックな「バラの文化史」でもあり、世界的ヒットが約束された商品として青いバラに取り組む企業群の戦いを描いたビジネス・ノンフィクションでもある。
さらには、全体の「狂言回し」として章ごとに登場する、日本が世界に誇るバラ育種家・鈴木省三の生涯をたどった、印象深い評伝でもある。重層的な魅力をそなえた作品だ。
ただ、非の打ちどころのない傑作であった『絶対音感』と比較すると、いささか見劣りすることは否めない。『絶対音感』よりも長い作品だが、読みながらその長さが冗長に思えて仕方なかった。
たとえば、日本に西洋のバラが定着するまでの経緯にかなりの紙数を割いているが、バラの専門書ではないのだから、ここまで詳述する必然性はないはず。そのくだりは読んでいて苦痛だった。
逆に、「ミスター・ローズ」と呼ばれた鈴木省三の人物像はすこぶる魅力的で、鈴木が登場してくる場面がいちばんいきいきとしている。無理に「青いバラ」をテーマにせず、鈴木を主人公にしたシンプルな人物ノンフィクションとして執筆したほうが、よほどよい作品になったのではないか。
もちろん、あの最相葉月が3年を費やした労作なので、標準レベルのノンフィクションよりはずっと出来がよいのだが……。 -
まだ青いバラが不可能と可能の狭間にあった頃のノンフィクション。青いバラについて日本のバラの父である鈴木省三氏との対話を交え話が進む。鈴木氏の言葉が刺さる。
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<再登録>交配では不可能だった「青いバラ」が遺伝子操作によって可能になろうとしている。そのニュースに違和感を感じたという著者に、「ミスター・ローズ」こと鈴木省三は「それが本当に美しいと思いますか」と問う。
この会話から、著者は人はなぜ「青いバラ」を求めるのかをあらゆる方向から追及していきます。植物の専門家ではない著者が膨大な資料を集め、専門家達とも対等に話していることに驚嘆しました。
それでもまだ見ぬ「青いバラ」よりも、いくつものバラを世に送り出し、この本の完成を待たずに亡くなった鈴木省三という人の人生の方が強烈に心に残りました。 -
東2法経図・6F開架:627A/Sa22a//K
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新潮文庫版を持っているが、岩波現代文庫で復刊されたので購入(……したまま、放置していたw)。
タイトルは『青いバラ』だが、青バラを作る行為(遺伝子組み換えや交配など)よりも、本邦におけるバラの受容史、交配の歴史などにより多くのページが割かれている。
流石に単行本が2001年ということもあり、書かれている内容がやや古びてしまうのは仕方がない。サントリーの青いバラは本書ではまだ『研究段階』。その辺りは岩波現代文庫版のあとがきで簡単なフォローがなされている。
しかし、いつの間にか新潮文庫版は絶版になってたのね。探せば家にある筈なのだが……『絶対音感』は普通に買えるんだろうか? -
今年、浜松で行われた花博で、サントリーとフロリジン社共同開発の青いバラを見ました。正確には青ではないのかもしれませんが、青いバラと銘打ち、来場者の関心も高く、列をなしていました。 透明板の向こうの青いバラから香も感じられなく、感動もしませんでした。 まさに作者の原点、青いバラは美しいのだろうか? という印象どおりでした。
育てにくいバラに対する興味はなかったのですが、バラの歴史、青に対する神秘性、日本での育成、品種改良等、花卉産業、そして遺伝子操作の話と、縦横に網羅されている本書には圧倒されました。正直読みこなせなかったのですが、鈴木省三という育種家の存在そのものを知ることとなっただけでも、大きかった。
今人気のあるバラには日本・中国の原種を改良されているということも、新知識となった。 -
青いバラを目指す行程だけで無く、バラと人の歴史みたいなものが見えて面白い。いつか究極の青いバラと言えるものが出来るのだろうか…
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とにかく・・・長い(550ページ)
ただし・・「青いバラ」についてはこれ以上の解説はないかも。
2009年にはアプローズという青いバラの発売に。
1本3,000円。「夢かなう」が花言葉。
遺伝子組換えによる。
しかし、著者にしてみれば「青いバラ」は「青い鳥」ということなのでしょうか。
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著者プロフィール
最相葉月の作品
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