現代語訳 方丈記 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 55
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006022594

作品紹介・あらすじ

『方丈記』は、時代、政治の移り変わり、天変地異により翻弄され続ける、この世での人の命と栖のはかなさを、深い無常観を踏まえた上で隠者鴨長明が和漢混淆の雄勁な日本語で描いた中世随筆文学の代表作。日本人の精神性そのものを、緊張感溢れる、しかも流れる如き名文で表現している。文豪佐藤春夫の名訳で味わう。西行、長明、兼好の隠者の系譜を論じた小説、評論三篇を併せて収載した。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤春夫氏の現代語訳を読みました。この本には他に鴨長明の創作が1本、長明と吉田兼好、長明の西行の比較論2本が掲載されています。

  • 世の中は常に流れて、変わらないものはない。
    深い無常観・日本人の精神性をうたった、言わずと知れた日本の古典文学を、佐藤春夫の現代語訳で読める。
    現代語訳の他、兼好法師や西行法師と鴨長明についての評論も収録。


    徒然草同様、こちらもよく無常観ばかりが教科書でプッシュされていますが、読んでみると、そこだけではないのがわかります。

    確かに、様々な災害を経験した作者が変わらないものはない、つまらないと話してはいます。
    ですが、だからこそこの世では気持ちよく過ごしたい、心の持ち方ひとつで苦しい世も楽しい世になるんだと語っています。

    後ろについた評論も併せて読むと、鴨長明の性格も見えてきます。
    佐藤春夫さんの訳も楽しく読める一冊です。

  • 行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。


     有名なこの一節を高校の時に勉強したけれど、全文を読んだことはなかった。かと言って、今になって、原文のまま味わえる自信も無く、現代語訳版で読んでみた。とても読みやすかった。

     昔も今も人の有り様はそんなに変わっていない。

  • 方丈記そのものはとても短い。
    前半の一部分だけで完結。
    あとは、鴨長明の話が色々載っている。

    飢饉や震災の当時時代の様子や、
    鴨長明の生に対する価値観は、
    短い文書ながらも感じさせるものがある。

    京都に鴨長明の庵の再現があるそうなので、
    是非行ってみたい。

    枕草子、徒然草と並ぶ三大随筆。

  • 人の命と住処は儚い

  • 2016.1.1 読了

  • とにかく読んでおかなくては・・・・。
    それにしても鴨長明(ながあきら)は気弱な性格やなぁ。

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著者プロフィール

佐藤春夫

一八九二(明治二十五)年和歌山県東牟婁郡新宮町(現・新宮市)に生まれる。一九一〇年上京後、与謝野寛・生田長江に師事。また永井荷風に学び、慶應義塾大学在籍中から「スバル」「三田文学」で詩歌と評論に早熟の才を示した。一九一八(大正七)年、谷崎潤一郎の推挙により文壇に登場。青春の憂愁を詠う『田園の憂鬱』や、探偵小説『指紋』、ユートピア小説『美しき町』など、洒脱なロマンに独自の作風を示し、新進流行作家となった。一九三五(昭和十)年より芥川賞の初代選考委員を務め、戦中・戦後にわたって長く文壇で重きをなした。著作は、詩歌から小説、戯曲、評伝、童話など多岐にわたり、『殉情詩集』『維納の殺人容疑者』『晶子曼陀羅』『わんぱく時代』などがある。一九六四年死去。

「2021年 『佐藤春夫中国見聞録 星/南方紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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