現代語訳 方丈記 (岩波現代文庫)

著者 :
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006022594

感想・レビュー・書評

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  • 学校の授業でタイトルだけ習った本。しかも社会で習ったのか国語で習ったのか全く覚えてない。まさか自分が読むことになるとは!

    鎌倉時代に書かれた本で、800年前くらいらしい。

    前半は天災が起こった時の事が書かれててリアルやった。時代や価値観が変わっても変わらないものがあるのってすごいなーと。

    後半は山での暮らしの話。
    文章がとても美しく、自然と生きる事に憧れがあるので、ちょっといいなと思った。


  • 開始:2023/2/6
    終了:2023/2/10

    感想
    世の無常。それを嘆いているわけではない。そんな世の中の理に心を動かす自分を嘆いているのだろう。もう少しだけ非情に生きられたなら。

  • 世の中は常に流れて、変わらないものはない。
    深い無常観・日本人の精神性をうたった、言わずと知れた日本の古典文学を、佐藤春夫の現代語訳で読める。
    現代語訳の他、兼好法師や西行法師と鴨長明についての評論も収録。


    徒然草同様、こちらもよく無常観ばかりが教科書でプッシュされていますが、読んでみると、そこだけではないのがわかります。

    確かに、様々な災害を経験した作者が変わらないものはない、つまらないと話してはいます。
    ですが、だからこそこの世では気持ちよく過ごしたい、心の持ち方ひとつで苦しい世も楽しい世になるんだと語っています。

    後ろについた評論も併せて読むと、鴨長明の性格も見えてきます。
    佐藤春夫さんの訳も楽しく読める一冊です。

  • とにかく読んでおかなくては・・・・。
    それにしても鴨長明(ながあきら)は気弱な性格やなぁ。

著者プロフィール

さとう・はるお
1892(明治25年)~ 1964(昭和39年)、日本の小説家、詩人。
中学時代から「明星」「趣味」などに歌を投稿。
中学卒業後、上京して生田長江、堀口大學と交わる。
大正2年、慶応義塾を中退、
大正6年、「西班牙犬の家」「病める薔薇」を発表し、
作家として出発。
「田園の憂鬱」「お絹とその兄弟」「都会の憂鬱」などを
発表する一方、10年には「殉情詩集」、14年「戦線詩集」を刊行。
17年「芬夷行」で菊池寛賞を受賞。23年、芸術院会員となり、
27年「佐藤春夫全詩集」で、29年「晶子曼陀羅」で
それぞれ読売文学賞を受賞し、35年には文化勲章受章。
小説、詩、評論、随筆と幅広く活躍。

「2018年 『奇妙な小話 佐藤春夫 ノンシャラン幻想集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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