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- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006022594
感想・レビュー・書評
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⑥
開始:2023/2/6
終了:2023/2/10
感想
世の無常。それを嘆いているわけではない。そんな世の中の理に心を動かす自分を嘆いているのだろう。もう少しだけ非情に生きられたなら。 -
世の中は常に流れて、変わらないものはない。
深い無常観・日本人の精神性をうたった、言わずと知れた日本の古典文学を、佐藤春夫の現代語訳で読める。
現代語訳の他、兼好法師や西行法師と鴨長明についての評論も収録。
徒然草同様、こちらもよく無常観ばかりが教科書でプッシュされていますが、読んでみると、そこだけではないのがわかります。
確かに、様々な災害を経験した作者が変わらないものはない、つまらないと話してはいます。
ですが、だからこそこの世では気持ちよく過ごしたい、心の持ち方ひとつで苦しい世も楽しい世になるんだと語っています。
後ろについた評論も併せて読むと、鴨長明の性格も見えてきます。
佐藤春夫さんの訳も楽しく読める一冊です。 -
とにかく読んでおかなくては・・・・。
それにしても鴨長明(ながあきら)は気弱な性格やなぁ。