惜櫟荘だより (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006022754

作品紹介・あらすじ

岩波茂雄が熱海に建てた近代数寄屋の名建築、惜櫟荘。縁あってその「番人」となった著者は、これを後世に残すべく完全修復を志す。作業が進むにつれその趣向に満ちた創造性が明らかに。解体・復元過程を興味深いエピソードを交えて綴る著者初のエッセイ。2014年「日本建築学会文化賞」受賞。現代文庫版には新たに「惜櫟荘だより番外編 芳名録余滴」を収める。

感想・レビュー・書評

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  • 2018年6月10日に紹介されました!

  • 木偏に楽と書いてレキ、リャクと読み、櫟(くぬぎ)の意。

    ひなびて、落ちぶれた感じがいいと、熱海に海を望む家を買う。
    海を望むと、その庭や瀟洒な佇まいの家が見えた。
    それが岩波書房の持ち物で、新数寄屋づくりの名匠「吉田五十八」の作。

    熱海に人の目が再び向けられ再開発の名の下に
    岩波書房の手から離れようとしていた。

    佐伯泰英は、その庭師に請い中には入れないがと、
    庭から望めることに。その作りの素晴らしさに惹きこまれ、
    東京に事務所のマンションを買うことをやめ、
    購入するために奔走。

    吉田五十八の意匠を守るために、チームを作る。
    吉田五十八の直属の弟子である建築家や、修復作業にも参加した大工、
    あらゆる情報を集めるところから始め
    部材一点一点を大事に、取り外し、2年を超えたプロジェクトが始まった。

    その顛末やら、自分を「職人作家」と呼ぶ自身の始まり、
    など織り込んで興味深い一冊に。

  • 文庫本になったので購入。建物だけの話の方が良いように思う。スペインの話しも良いが、時間の前後関係に混乱する。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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