ラニーニャ (岩波現代文庫 文芸 278)

  • 岩波書店 (2016年5月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784006022785

みんなの感想まとめ

テーマは、著者自身の実体験を基にした物語であり、特に1998年から2001年にかけての彼女の心情や環境が色濃く反映されています。作品は小説として書かれているものの、詩的な表現や私小説的な要素が強く、読...

感想・レビュー・書評

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  •  1998年から2001年にかけて書かれた3編が入っている。
     これらを、伊藤比呂美さんは「小説」として書いた。小説分野では新人ということになったか、3つのうち2つは芥川賞候補となり、どちらも落選した。
     1997年に伊藤さんは最初の夫と別れ、子どもたちを連れてカリフォルニアに移住している。本書の3編はその時期の伊藤さん自身の実体験と印象を色濃く投影されているように思える。
     もちろん「小説」として書いたのだからかなりのフィクションに満ちているのだろうが、なんとなく私小説的な作品として、濃厚に「彼女自身」および近辺を映し出しているような感じがする。
     で、思うに、この3編は「小説としては」あまり良い出来とは思えなかった。小説らしさが十分でないように思われ、ここでの文章はやはり詩人のそれだと感じた。芥川賞に落ちても私には納得できるし、やはり小説家とは異なる伊藤比呂美さんの言語芸術の世界は、それでも価値ある物として呈示されている。
     詩のようなエッセイのような作品集だった。

  • 途中まで主人公は比呂美さんかと思っていた。小説だったんですね。こういうのも好き。

  • リリース:佳奈子さん

  • いまいち・・・・

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。詩人、小説家。78年、詩集『草木の空』でデビュー、同年現代詩手帖
賞受賞。80年代の女性詩ブームをリードし、「育児エッセイ」分野も開拓。2018年から21年、早稲田大学教授。06年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞、15年早稲田大学坪内逍遙大賞、19年種田山頭火賞、20年チカダ賞、21年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。父の最後の三年半を綴った『父の生きる』ほか、『読み解き「般若心経」』『切腹考』『いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経』『森林通信 鷗外とベルリンに行く』『野犬の仔犬チトー』『対談集 ららら星のかなた』(谷川俊太郎氏との共著)など著書多数。

「2025年 『わたしのおとうさんのりゅう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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