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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006022839
作品紹介・あらすじ
国民的作家・夏目漱石の死の翌年から現在まで、数十種類ほども刊行されてきた漱石全集。なぜこのように多種多様な全集が生まれ続けたのか?漱石独特の言葉遣いをどう校訂していくのか?出版権をめぐる出版社間の争いとは?全集づくりに関わる人びとの熱い思いにせまり、およそ百年にわたる漱石全集の「伝記」をたどるとともに、出版史の中での個人全集の位置づけを問う。
感想・レビュー・書評
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既に亡くなった著者の作品でも、全集として刊行するには労力がかかる。未発見の原稿を集める努力、原稿を駆り集めて参照する手間、誤字や書き方の癖は再現すべきか改めるべきか。一連の営みは創造的ともいえる。が、そこに著作権は発生しない。
一方で、完成度の高い全集として刊行したい出版社と、生活の糧にするためとりあえず全集を出したい遺族。著作権切れだからと、他社の校訂したテキストをそのまま使って全集を発行する出版社。
著作権の守っているものとは何だろう?と思わされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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