塩を食う女たち――聞書・北米の黒人女性 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 220
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006023034

作品紹介・あらすじ

アフリカから連れてこられた黒人女性たちは、いかにして狂気に満ちたアメリカ社会を生き延びてきたのか。公民権運動が一段落した1980年代に、日本からアメリカに移り住んだ著者が、多くの普通の女性たちと語り合った中から紡ぎだした、女たちの歴史的体験、記憶、そして生きるための力。(解説=池澤夏樹)

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  • 1980年代に黒人女性に話を聞いた記録。「塩を食う者たちとは、塩にたとえられるべき辛苦を経験する者たちであると同時に、塩を食べて傷を癒やす者たちでもある。」彼女たちは貧困や差別との闘いなど厳しい人生を経験しながらも周りに手を差し伸べる。
    ブローティガンらの翻訳者でもある藤本氏だけあって、女性たちのヴォイスがダイレクトに伝わってくる文章がいい。

  • 82年作の文庫化。
    70年代アメリカの黒人女性たちへの聞き書き。
    人種と性別で社会的下位に置かれた彼女たちのことばには呪いよりも威厳に満ちた気高さがあった。だから生き延びることができたのか生き延びるとそうなるのか。
    塩は辛苦と薬の相反するふたつのメタファー。負ける(負けさせられる)からわかることや身につく力。時代や国や性別を超えて刺さりまくり。

  • 316-F
    文庫(文学以外)

  • 塩を食うとは、塩を食いながら苦労することと、病になったら塩で治すという意味をこめたものであるという。
     黒人女性の聞き書きをまとめた。アジア人、特に日本人がアメリカでどのように生活していたか、についても書いてほしい。

  • アフリカからの離散、奴隷、虐待、蔑視、貧困という「この狂気」をいかに生き延びたのかとの問いを基に、北米に生きる黒人女性たちを訪ね歩き、聞き書きした名文。
    著者も、登場する女性たちからも並々ならぬ機動力が感じ取れる。
    聞き手として、どのような心構えが必要なのかということも改めて考えさせられた。

  • 生きのびることの意味―はじめに
    接続点
    八百六十九のいのちのはじまり
    死のかたわらに
    塩食い共同体
    ヴァージア
    草の根から

    著者:藤本和子(1939-、東京、翻訳家)
    解説:池澤夏樹(1945-、帯広市、小説家)

  • 女の本屋 > わたしのイチオシ > 藤本和子・著『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』――わたしたちを生かしてきたものに、わたしたちが気づくとき   ◆評者 松本芽久美 | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
    https://wan.or.jp/article/show/8372

    「塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性」「ブルースだってただの唄 黒人女性のマニフェスト」藤本和子 | Frobergue
    https://frobergue.storeinfo.jp/posts/9880253/

    塩を食う女たち - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b427320.html

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。翻訳家・作家。ブローティガン『アメリカの鱒釣り』の斬新な訳文は、のちの翻訳に大きな影響を与えた。訳書に『西瓜糖の日々』『ビッグ・サーの南軍将軍』(ブローティガン)他多数。

「2017年 『新装版 闇の夜に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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