パリの君へ 自選短編集 (岩波現代文庫)

  • 岩波書店 (2019年5月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (398ページ) / ISBN・EAN: 9784006023065

作品紹介・あらすじ

売れない作家の子として生を受けた芥川賞作家が,書き継いできた作品から単行本未収録のものも含めセレクト.デビューから最近の作品まで読んでいくと,作家の歩みにとどまらず,時代の息吹が伝わってくる.解説,唯川恵.

感想・レビュー・書評

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  • 売れない小説家
    しかも連帯保証かなにかで財産を失ってしまった
    そんな父親との確執をベースに置きつつも
    やがて大人になっていく主人公たちは
    家族といえど他人の集まりにすぎぬという気づきを経て
    逆に父親の存在を自らの内に消化していく
    そういう作りの短編集で
    全体的にそういったアンチ・ヒューマニズムが貫かれている
    しかし現実には、情を足枷に身内を縛ろうとする人々も多く
    そういう枷をいかに外すかといった問題は残る
    優しさの強要に応えるぐらいなら
    和解など許さないのも優しさのうちであろう

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著者プロフィール

1948年1月5日、大阪府で作家・高野三郎の長男として生まれる。2歳より東京杉並で育ち、サンフランシスコ州立大学創作科、早稲田大学第一文学部を中退。テレビ局員、ホテルマンを経てスポーツ紙記者在職中の74年『退屈しのぎ』で第17回群像新人文学賞を受賞。以後、作家に専念。78年『九月の空』で第79回芥川賞を受賞。
主な作品に『葡萄畑』『怒れど犬』『天使を誘惑』『坂道を越えた国』『猫はときどき旅に出る』など。エッセイ『こんな女と暮らしてみたい』はミリオンセラー、『真夜中のボクサー』を映画化、脚本、監督を務める。『Dr.タイフーン』『セニョールパ』といった劇画の原作も多数手がけ、近年は、時代小説に新境地をひらいていた。近作には、『さすらいの皇帝ペンギン』(集英社)、『作家がガンになって試みたこと』(岩波書店)、『悔いなく生きる男の流儀』(コスミック出版)がある。2021年8月17日逝去。
2021年11月13日、未刊の最後のエッセイ集『人間の懊悩』(青志社)刊行。

「2022年 『枳殻家の末娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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