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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784006023256
作品紹介・あらすじ
天皇暗殺未遂の罪に問われ、幸徳秋水らとともに死刑に処せられた管野須賀子。享年29歳。数奇な生い立ち、社会運動へのめざめ、荒畑寒村との結婚、赤旗事件、幸徳との同棲、大逆事件、そして今は獄中に——。己を貫き恋と革命に生きた生涯が、死を目前にした須賀子の胸中に去来する。独白によって描く、渾身の長編伝記小説。
感想・レビュー・書評
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明治末の大逆事件によって死刑になった管野須賀子の最後の一日を描いている。須賀子が過去の出来事を回想する形式で、その人生をたどっている。
管野須賀子というと、簡単には社会主義者とされるけど、数少ない女性ということで実力や実信念以上にクローズアップされていたのではないかという説はわりと見聞きすることだと思う。実際、ちょっとヒロイン意識の強い女性のような気もする。その一方で、女性であることで軽んじられてこのような説があったりもするのだろう。ヒステリーぎみだったともされているが、それだってヒステリーといえばわけわかんない存在になるが、シャーマン的な存在と言い換えることもできそうだ。
一方で、須賀子の生き方には若い頃の性的暴行が影響を与えているのだろう。継母が手引きした男に乱暴に処女を奪われたとのことだが、そういうことが起きない社会としてとりあえず形をなしていたのが社会主義だったから、そこに寄っていきそこに殉じたのではないか。
ただただ須賀子の独白として全編が一章として綴られていく文章に、瀬戸内寂聴の筆というよりも須賀子本人の声のような気がしてきてしまう。こういう文書の小説はいまなかなか出てこないだろう。きっと編集者が場面転換の空行や章分けをしてしまうだろうが、全編が延々と続くからこその読みにくさもあるが、入り込めば迫力がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
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