六代目圓生コレクション 寄席育ち (岩波現代文庫 文芸333)

  • 岩波書店 (2021年6月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (526ページ) / ISBN・EAN: 9784006023331

作品紹介・あらすじ

明治・大正・昭和の芸界を生き抜いてきた名人・六代目圓生。本書はその代表作である。生い立ち、修業時代、芸談、噺家列伝など、芸一筋の人生をつぶさに語る。聞き手・山本進によって、圓生の口跡そのままに綴られ、語りの妙を堪能できる。さらに綿密な考証が施され、落語史・芸能史の資料としても貴重である。解説=延広真治

感想・レビュー・書評

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  • 落語のネタにはまだまだ知らないものがあることをおもしろい。
     現在の落語家さんの先代の先代というルーツも分かっておもしろい。
     実は大阪生まれ。
     正式な戸籍は松田松尾。苗字が2つの変わった名前。松雄で申請したが役所のミスで当時女性が付けていた尾になってしまった。ミスの取り消しはできなかった。
     明治33年9月3日生まれだが、届けが遅れて34年5月13日生まれになっている。
     昔はいい加減。
     立派な芸でも陰気では大勢の人に喜んでもらえない。芸人の売れる売れないの違いはそこ。
     大連へ志ん生と慰問中に終戦を迎える。ソ連が進駐してきて、略奪や強姦が始まった。不敬なことがあるといけないから、明治陛下の写真をみんなで泣きながら燃やした。
     例えるなら、志ん生は野武士、自分は道場の剣客。道場の勝負なら勝てる自信があったが、真剣勝負では志ん生の方がすぐれていた。
     噺家は踊りを覚えておくことが重要。上半身だけで表現するのに役立つ。
     高座へあがった時は神経は非常にするどくなっていることを、お客さん側も認識してほしい。
     三遊派と柳派に分類できる。三遊では圓という字を大事にしている。名前の下にえんがつく時は園を書く。
     柳派・三遊派の頭領として、柳亭燕枝・三遊亭圓朝は双璧。
     圓生師が聞いた中で名人と言えば、噺家は橘家圓喬・色ものは立花家橘之助(三味線の師匠・女性)
     なぜ、落語の古い資料が残っているのかなと思ったら、防空壕で大切に守ったようです。
     先人が命がけで貴重な資料を私たちに残していきたいとしてくれたことに感謝。

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