空からの民俗学 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 79
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006030339

作品紹介・あらすじ

空から見下ろす地上の風景は無限の夢をさそう-旅の巨人・宮本常一はいつもカメラを携行し、残されたネガは八万枚に及んだという。開発の進む日本列島を俯瞰し、物干しにかかった洗濯物に日本人の生活の変化を鋭く読みとるとき、なにげない一枚の写真が見事な時代の証言となる。本書は、その独特の写真解読術のすべてを集成した未収録エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • GSP(GROUNDSCAPE PAPAER)のクチコミ書籍から。

    宮本常一という旅の巨人の著書は初。

    暮らしや営みへの鋭いまなざしと解釈力、平素でとても理解しやすい文章。

    風景の背景にある人々の暮らしや自然の営み
    それこそが風景だという自身の考え方にとてもフィットする。

    飛行機の窓から大地を見下ろしたくなる一冊。

  • カバーコピー
     空から見下ろす地上の風景は無限の夢をさそう -----------
    旅の巨人・宮本常一はいつもカメラを携帯し、 残されたネガは八万枚に及んだという。 開発の進む日本列島を俯瞰し、 物干しにかかった洗濯物に日本人の生活の変化を鋭く読みとるとき、 なにげない一枚の写真が見事な時代の証言となる。
     本書は、 その独特の写真解読術のすべてを集成した未収録エッセイ集。

    感想
     宮本常一さんにGoogle Eathを使わせてあげたかった。

     

  • これこそが民俗学の神髄だと思う。

  • 2001年刊行。主として、低空から撮影した1枚の航空写真から、その地域的特性を読み解く書。写真撮影時期は昭和40年代後半、雑誌掲載が昭和50年代前半。一つ一つの記事は5頁内外なので、分厚い論述とは言いがたいが、あちらこちらの地域を広範囲に網羅しているのがいかにも旅の巨人たる著者らしい。しかも、現場体験を加味した叙述は、高い臨場感。特に「福井平野の条里制」「根釧原野」「イカを追うて」がなかなか。

  • 2011.5.28 読了

  • 昭和30年代から50年前半の写真からの民俗学的考証。
    「男体山」
    明治から大正にかけて、日本を訪れた、E.S.モース、ラフカディオ.ハーンの日本の風俗を現した書物の紹介があるが、非常に印象的だ。

  • 晩年の作ですが、エッセーとしてすばらしいですね。翼の王国掲載。

  • いや、親しみやすくかつ明晰。名著であった。

  •  ANAの機内誌「翼の王国」は、あんな昔からあったんですね。
     地元、大阪の話は面白かったです。

  • 本文はもちろんだが、解説がとても良い。
    かつて師であった宮本常一に対する敬愛の情がすごく文章にでていて目頭が熱くなってしまった。名文だと思う。

    本の内容は、宮本常一の市井の暮らしを愛しむ視線が常に感じられて
    やさしい気持ちになれる本です。

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著者プロフィール

1907年山口県周防大島生まれ。日本各地でフィールドワークを重ね、特に移動する人びとに注目し多くの民俗誌を残す。おもな著書に、『忘れられた日本人』『海に生きる人びと』『家郷の訓』など。1981年没。

「2018年 『辺境を歩いた人々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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