食と日本人の知恵 (岩波現代文庫―社会)

著者 : 小泉武夫
  • 岩波書店 (2002年1月16日発売)
3.62
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  • 11レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006030520

食と日本人の知恵 (岩波現代文庫―社会)の感想・レビュー・書評

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  •  日本食というと色どりが鮮やかでとても素敵だし、見た目とは違った素朴な味付けがまた魅力的な料理だ。
     そんな料理に秘められた様々な工夫と知恵が記されていて、読み終わった後に心地よい「賢くなった感」に浸れる。

     そして、ちょっと書いてある内容を試してみたくなる。
     とても良い本だと思った。

  • 7/6読了

  • 日本の食べ物についての小話集。ねちゃねちゃ、とか発酵系の描写が独特で、読むとつばが出る。

  • [ 内容 ]
    梅干、湯葉、納豆、蕎麦、鰹節…。
    日本人が創造した食べ物は。香り、色。かたち、食べる音までがおいしい。
    しかもすべて理にかなっている。
    読むうちに日本人の知恵に得心がいき。楽しい蘊蓄に食欲も増す極上の1冊。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 古来の日本人が生み出した食に関する知恵や工夫などは成る程と頷くばかり。

    ひと手間やふた手間を加えた調理方法や、美しい皿に盛られた料理の数々。

    山紫水明の国が生み出した食に対するこだわりと伝統。

    和食が世界無形遺産になったのも納得。

    美味しい和食が食べられる日本人に生まれてきて良かった!

  • "よく、「中国人は四本足なら、机以外のものは何でも食べてしまう」という譬話がある。実際、広東料理では蛇や猿、穿山甲、犬なども名物料理にしているほどである。その広東料理の材料を克明に数えた人の記録では、約八百余種あったという。ところが、同じ方法で今度は日本人の食材を調べてみたところ、百五十種の貝類、二百種に及ぶ魚、十五種の哺乳動物、八十種の鳥類、二十五種の昆虫、百種を超える海草類、多種の野菜や果物、穀類、豆類など実に千二百余種に及ぶ材料があったという。もしかしたら、わが日本人は、世界一何でも食べる民族なのかもしれない。"

  • この本の著者、小泉武夫氏は発酵学者ということを浅学なもので知らずにいた。道理で詳しいわけだ。
    最近は書店に行くと麹や発酵に関する本がよく並んでいるが、この本を読むと、まずはいかに日本の食事と発酵が関連しているのかということがよくわかる。納豆は勿論、鰹節やなれずしなど、発酵の技術を使った料理が日本では豊富、そして栄養学的にもよく考えられているということも。
    また、ねりものや煮物といった調理方法や、だしやうまみについても、我々の祖先が深く考え、試行錯誤を繰り返しながら洗練させていったということも詳細に記述されている。個人的には、天ぷらの概念が東西で違っていたということが興味深かった。
    そして、何よりも日本の食材の多さをこの本を読んで改めて知った。よくこんなもの食べるなぁ、というものが他国にもあるが、やはり日本にも多い。ナマコやホヤを生で食べる国は確かになかなかないだろうし、最初食べた人はやっぱり凄いわなぁ…。
    先に読んだ本と同様、2-3ページのエッセイが延々と綴られているのでなかなか頭には入らないが、何気なく食べているものについて考えるきっかけにはなると思う。
    余談であるが著者の名前を検索してきたときに出てきた会の名前と活動が興味深い。
    食に命を懸ける会
    http://www.shoku-inochi.jp/index.html

  • 日本人の主に伝統的な食事にみる、日本が誇るべき独自の文化を、これでもかこれでもかと紹介した本。
    文書からして、この人は食べることが好きなんだろなー、と伝わってくる。美しい、美味しい和食を前に、どれたけ嬉しそうにしたか、まるで目の前にいるかのように分かる。
    そして、日本を愛し過ぎていることも。。。確かに、日本人は独特の文化を持っていることは確かですけど、そんなに力を込めて賞賛の嵐なのは、照れる。てか、クドい。またそれか。
    でもまあ、本当に昔の人は科学の知識もないのに、よくぞこれだけの食品を作ったものだ。クサヤなんか、どうして食べられると思ったか、不思議でならないが。。。これがまた、うまいんだな。

  • 図書館に在庫なし。

  • 発酵学者小泉武夫先生の著作は、その薀蓄までが美味しい。
    小泉先生の著作は、栄養学、化学、民俗学、博物学等、利用できる学問的知見を総動員しつつ、つまるところ「美味いものを食べることの快楽」をめぐって書かれている。
    だから、薀蓄までが美味しくなる。

    ほんとうに美味いものを食べると、からだの奥底からじんわりと悦びが広がってくる。
    しあわせってのはこういうことだったか、とそのたびに実感する。
    小泉先生の著作を読むと、いつも、その、美味いもので腹を満たした食後の幸福感を思い出す。

    任意に一箇所引用する−『垂汁。「たれ」と読む。煮物や焼き物に用いる、味の濃い調味料のことである。もともとは、味噌や醤油の原型である「味醤」の垂れた汁から始まった言葉で、「味噌タレ」「生タレ」などの語があり、また醤油の元祖ともいうべき「たまり」(大豆のみを原料とした色と味の濃厚な醤油)という名は、「タレの溜まったもの」の意を持つ。
    鰻の蒲焼の匂い。あの食欲をそそる匂いは、鰻の脂と身とタレとが、火に焙られて、焦げたものである。
    従って、鰻の開きだけを焼いて出るという簡単な匂いではなく、これにタレをつけて焼く時のみ発生する芳醇さを持った匂いである。日本人好みの焼き物にタレがいかに必須で重要な役割を果たしているかが、発生する匂いからもよくわかる。』

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