癒されて生きる―女性生命科学者の心の旅路 (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006030902

感想・レビュー・書評

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  • 原因不明の病に長年苦しめられ、研究者として生きることを断念せざるをえなかった著者のエッセイです。『生きがいについて』の神谷美恵子、宗教家のエックハルトやボンヘッファー、詩人のカーリル・ジブラーンらの言葉を織り交ぜながら、人生と生命に対する著者の思いが語られています。

    著者は、絶望の中にあって、絶望を包み込む大きなものに触れたように感じたことが、人生への対し方の転機になったと述べています。著者はこのときの体験を「神秘体験」と呼んでいるのですが、それは特殊な体験だというよりは、自分の人生をより広い見地から眺めることができるようになったことを意味しているのではないかと思えました。生命科学者である著者をそのような見地に引き出したのは、自分の命を越えて連綿と続いている生命に対する著者の畏敬の念だったのかもしれません。

  • 「なんでもないことであった。悲しいと思う心も恥ずかしいと思う心も、すべて私がつくりだしている。それをつくりさえしなければ、そのような心に縛られさえしなければ、私はいつも安らかでいられる。」

    そうか!!
    そのようにやってみよう(^-^)

    最近、宗教religionの語源はre再び、lig結ぶという意味だと知りました。宗教は、もともと、人と人とをつなげる役割を果たしてきたという側面。著者は、特定の宗教を信仰しているわけではなく、様々な宗教を勉強したなかから生きるために有効な考え方を、癒され目線で説いてくれます。

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