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Amazon.co.jp ・本 (450ページ) / ISBN・EAN: 9784006030919
みんなの感想まとめ
映画を通じて日中の歴史と文化の複雑な関係を探求するこの作品は、占領下の満州や上海で活動した映画人たちの評伝を描いています。川喜多長政をはじめとする映画人が、日中間の距離感や共生の可能性を模索する姿が浮...
感想・レビュー・書評
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占領下の満州や上海で 中国人向けの中国映画を製作した 川喜多長政 ら 映画人の評伝
岩波現代文庫 佐藤忠男 キネマと砲聲
日本と中国の「お互い 近すぎると 生命の危険を犯すことになる」距離感が見えてくる
お互い生活のためにやっているだけという日中間の距離感について、映画を通じた 共生社会への出発点とも読めるし、反グローバル化が正しいことを示しているようにも読める
近代において「映画」が文化の中心であり、国策や商業主義と結びつきやすかったことは よくわかった。現代は「映画」に代わって SNS と国策が結びつきやすいのかな と思う
伊丹万作 の「多くの人々が、今度の戦争で騙されたと言う〜上の方に行けば、さらに上の方から騙されたと言うに決まっている」という言葉は 戦争責任の難しさを現している
ルースベネディクト「日本の戦意高揚映画は、敵をほんとんど描かず、味方の苦労ばかり描いている〜日本人は戦場で苦労を積むほど天皇へ恩を返したことになり、あえて敵への憎悪をかきたてる必要がない」
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1930年代、40年代を中心に日本映画人が中国映画界とどのように関わっていったか。時代状況の中だできる限り誠実に映画に関わって行こうとすると何が可能だったのか。また、中国映画人にとっても同様の葛藤があったこと、などなど多くのことを教えられる。この著作以後、多くの研究者によってさらに多くの史実が記録されているが、この佐藤忠男氏の一冊は最も巨視的に全体像を示している著作である。単なる娯楽映画と見える作品にもその成立過程にはどのような時代状況が関わっているのか、映画に関心を持つ人にお勧めできる本である。
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