虐待 沈黙を破った母親たち (岩波現代文庫 社会114)

  • 岩波書店 (2005年5月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (300ページ) / ISBN・EAN: 9784006031145

みんなの感想まとめ

虐待をテーマにした本書は、虐待を行う側の視点からその背景や心理を深く掘り下げています。著者は、虐待を受ける子供たちだけでなく、加害者である親たちの悲惨な環境や心情にも光を当て、単なる非難ではなく理解を...

感想・レビュー・書評

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  • 虐待防止法ができる前に書かれたものなので、ちょっと情報は古い。でもやっぱり同じなんだよな。結局連鎖ってことなのか。しかしプロローグに書かれている、親の立場からも考えてほしいと発言したお母さんは素晴らしいと思う。その勇気たるや。4人の虐待していた母親の話が書かれているけど、父親には1人も取材できなかった、というのが現実を表している。父親の方が隠したがるのだ。結局母親に押し付けて。まだ初期に書かれただろうに、身体虐待だけじゃなく、親の期待でがんじがらめにされていたのも虐待だときちんと書かれているのが素晴らしいと思う。こういう親子はまだまだ多そうだもんな。

  • 虐待をする側にたった視点からのルポ。
    あと少し、誰かの助けがあっただけで子供も親も救われていた事例があって、切なくなる。
    「人の顔色をうかがったりしないで自由気ままに要求を言ってくる。それが自分の子供の時に出来なかったこと、だから許せなくて虐待に走ってしまう」事例など、その親の悲惨な環境もあり、虐待報道の視点も一面的でないことが分かる。
    「子供たちが親の期待や要求を満たそうと行動することは、自分の心を抑圧し深く傷つけてしまう」というミラーの一文は、その通り。
    また裁判などで虐待は反省すれば治るというような趣旨が出ていることに対して、虐待は病理であることとの根本的な間違いなど、日本がいかに虐待に対しての基本的認識がないかも指摘されている。
    再読本だが、実に有意義な一冊。

  • 虐待はもちろん悪いかもしれないけど、やっぱり虐待する側の話も聞くべきだと感じました。色んなケースが母親の視点を交えて書かれています。

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著者プロフィール

Hosaka Wataru ほさか・わたる
1954年生まれ。
1979年、共同通信社入社。社会部、編集委員室編集員などを経て、
現在はフリージャーナリスト。
主として家族や子どもをテーマに取材を続けている。
著書に、
『虐待  沈黙を破った母親たち』
(岩波書店、1999年)、
『厚生省AIDSファイル』
(岩波書店、1997年)、
『迷宮の少女たち』
(共同通信社、2006年)、
『ひびわれた仮面  東京・文京区幼女殺害事件』
(共同通信社、2002年)、
共著に、
『子どもの貧困連鎖  新潮文庫』
(池谷孝司との共著、新潮社、2015年)、
『ルポ 子どもの貧困連鎖  教育現場のSOSを追って』
(池谷孝司との共著、光文社、2012年)、
『かげろうの家  女子高生監禁殺人事件』
(横川和夫との共著、共同通信社、1990年)、
『ぼくたちやってない  東京・綾瀬母子強盗殺人事件』
(横川和夫との共著、共同通信、1992年)などがある。

「2020年 『ひきこもりのライフストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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