評伝 アインシュタイン (岩波現代文庫)

制作 : Philipp Frank  矢野 健太郎 
  • 岩波書店
3.40
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 20
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031206

作品紹介・あらすじ

二〇世紀の物理学に革命をひきおこした世紀の天才アインシュタイン博士。決して秀才ではなかった少年時代、相対性理論の建設と量子論への貢献、ナチス・ドイツによる迫害と平和を求めての闘い、生涯探求しつづけた統一場理論、原爆開発との関わり…。博士と親交のあった著者が、その波瀾万丈の生涯と時代を、至近距離から生きいきと描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 著者が巻頭で、数学者や物理学者や哲学者や神学者やシオニストや平和主義者のためにではなく、20世紀を理解したい人のために書いた、と宣言している。

    ノーベル賞が与えられた光電効果、その大元の光量子論がそもそも突拍子もないものだった。光速は不変で超えられない、物理法則はどの系でも同じと仮定して導いた特殊相対性理論はエーテルを物理学から追放した。

    それだけで十分だったのに、10年後の一般相対性理論の発表と証明、更に15年後のナチスドイツの政権掌握、更に10年後の原爆開発と日本への投下。

    アインシュタインや相対性理論というだけで、どんな学問領域とも無縁な、またはあらゆる学問に共通な、何か緊張を伴うものとして人びとに想起させるのは何故か。
    そういうことに興味がある人には序文だけでも何回も読む価値がある。

    アインシュタインが生きた19世紀末から20世紀中頃は欧米の力関係が大きく動いて、彼の活動場所も転々とした。多くの人が誤解しているアインシュタインの人と業績を知るには大部だが誠実な書。

  • アインシュタインを理解することは21世紀の世界を理解することである。

全3件中 1 - 3件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする