同盟漂流 上 (岩波現代文庫 社会 128)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031282

作品紹介・あらすじ

1996年4月12日、日米首脳が普天間飛行場の返還を合意した背景にはいかなる秘話があったか。冷戦後の日米同盟の危機、とりわけ沖縄基地問題の矛盾が爆発した状況を、日米首脳はいかに打開しようとしていたのか。当事者への徹底した取材と鋭利な歴史感覚で描ききった大河ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 冷戦後の日米同盟の意義を再発見する過程を、中国の台頭や沖縄問題と絡めながら描いている。著者の情報力と構成力に脱帽。

  • 1996年の橋本龍太郎政権時における、普天間飛行場の返還合意の背景を、詳しく追いかけています。

    沖縄少女暴行事件によって沖縄の基地問題の矛盾が厳しく問われる中、橋本首相がアメリカと大田昌秀沖縄県知事の双方と折衝をおこない、外務省と防衛庁の確執を孕みながらも、基地返還に漕ぎ着ける経緯が解説されています。とくに、橋本と大田の「政治家」としての顔が印象的に描き出されているように感じました。

    冷静な筆致で事実を記しており、ルポタージュの名著ではないかと思います。

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著者プロフィール

一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長。1944年北京生まれ。法学博士。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。同社北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長等を経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(RJIF)設立。福島第一原発事故を独自に検証する「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」を設立。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)では大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

「2021年 『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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