日本の失敗―「第二の開国」と「大東亜戦争」 (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031343

感想・レビュー・書評

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  • 日本の失敗

  • [ 内容 ]
    日本はなぜ無謀な戦争に突入し敗れたのか―ヨーロッパ諸国から同時期に文明国と認められた日米宿命の対立の根底には、中国問題があった。
    その端緒「対支二十一ヵ条の要求」から敗戦に至る軍人、政治家、思想家、ジャーナリストたちの言動を検討し、誤りを摘出する。
    多彩な登場人物が織り成す壮大な思想のドラマは論争を呼ぶ。

    [ 目次 ]
    日米の仮想敵国
    発端としての「対支二十一ヵ条」
    アジアの帝国主義
    「日米衝突」のシナリオ
    満州事変というファシズム
    世界戦争のプロローグ
    「侵略」という認識
    統帥権干犯の思想
    軍部の独裁化をめぐって
    精神的鎖国としての国体イデオロギー
    日本の「世界史」
    大東亜戦争の「開戦の詔勅」をめぐって
    時代思潮としての「死の哲学」
    外の力
    戦犯とは何だったのか

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 統帥権干犯や戦争犯罪など昭和史のキーワードごとに章に分かれていて興味のあるところを読み返しやすい。
    政党政治がロンドン海軍軍縮条約締結の際に統帥権干犯問題で自滅した様子が詳しく描かれているが、著者の評が政党に辛らつすぎるのかそれとも適切な評なのか自分には判断しかねるところであった。しかし昨今の政治を見ているかぎり、著者の評を肯定する要素しか浮かび上がらないのもまた事実である。

  • 2009/
    2009/

    1092夜

  • 日米関係を読み解くときには中国も見ないといけない。
    日米対立の元に中国問題があった。

  • 日本が無謀な戦争に突入し、敗れてしまったのは、何故なのか。東京裁判の結論どおり「軍閥」を中心とする一部支配層の謀議によるものなのか。それとも国民全員に等しく原因があり、総懺悔すべきものだったのか。筆者は、いずれでもない、ということを、昭和日本の外交、軍、議会、思想状況・・・を立体的に描き出すことで示してくれる。日本の中国大陸での軍事行動は、日本自らが批准していた条約に明らかに違反するものであり、決して正当化できるものではないという指摘。また軍部に「統帥権」という伝家の宝刀を振りかざす隙を与えたのは、党人政治家たちが党利党略に走ったことの結果であったとの指摘。さらに「大東亜戦争」には、開戦時、動機はあっても目的がなかったという指摘。・・・等、改めて「大東亜戦争」について評価していくための重要な論点を明快に提示してくれている。

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著者プロフィール

評論家・歴史学者

「2016年 『辻井喬=堤清二 文化を創造する文学者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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