いじめの記号論 (岩波現代文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031480

作品紹介・あらすじ

いじめに遭った青年の手記や映画を素材に、いじめる者、いじめを耐え忍ぶ者、傍観者の心理と行動を分析する。さらにヴァルネラビリティ、有徴性、スケープゴートといった概念によりながら、特定の民族や集団に対する迫害、差別、悪の深層構造の分析へと論を展開し、文化の中の光と闇の存在を指摘して、いじめから脱出し挫折をバネにする方途をさぐる。

感想・レビュー・書評

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  • 講演録の書き起こし中心の構成のためか、この作者にしては、分析の切れ味が悪い。論旨が行ったり来たりで、ページ数の割には突込みが甘い箇所が目立つ気がしてならない。普段の文章はかなり練られているのだな、ということがよくわかる。
    講演の時点も少し古いものが多く、論点も今となってはそれほど新しい視点という印象はない。正直に言えば、同工異曲のものも多く、07年2月という現在のタイミングでこの本を出す意図がよくわからないのが正直なところ。

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著者プロフィール

1931年北海道生まれ。アジア・アフリカ言語文化研究所、同研究所所長、札幌大学学長等を歴任。文化人類学者として、西アフリカ、インドネシア、カリブ海諸国等でフィールドワークを行う。道化・トリックスターの分析、中心と周縁理論、近代日本の負け派に着目した敗者学を通じて、国内外の思想界に衝撃を与え、その広い学識は、文学・芸術等の分野にも影響を及ぼした。2013年逝去。

「2015年 『回想の人類学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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