- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006031626
作品紹介・あらすじ
精神科医である著者の元には、ストレスを訴えやってくる患者が絶えない。しかし、著者自身もストレスにのたうち回る日々。その体験をユーモアあふれる筆致でつづり、ストレスは自分の生きがいと密接に関係しており、それ自体は必ずしも「悪玉」ではないことを語る。身体症状に直結させないための対処法に加え、今回新たに「職場の同僚が潰れたとき、復帰してくるとき」を加筆。
感想・レビュー・書評
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内容が古くてびっくりした。もともとは1987年に刊行された単行本らしい。著者は精神科医だが、この本に患者の話は載せない、自分自身の例だけで十分だから、と言う。その割に随分たくさん、自分以外の人の例が出てくるが。。穏やかな家庭生活を送っているのに、たまに蒸発して帰ってくる夫、妻。旅先では自死をも迷ってたと言うから驚く。(会社の数日失踪した同僚を思い出した)発達障害だが高齢者ボランティアに励む若者、嬉しそうにその若者を呼び出す高齢者。毎朝、電車を降りてはトイレに駆け込む著者。少し昔の話であっても人の心の不思議さはそれぞれ興味深い。精神科医ですら自身のストレスに悩み、(おそらく)自律神経を患い、患者の抱える問題にひとつひとつ心を寄せる。大切にしたい本。
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ケリー・マクゴニガルの『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』を読む前に似たような題名の本を見つけたので読んでみたが、内容が古過ぎて役に立たなかった。
ストレス過による鬱病の方へのアドバイスの本となっているが効果はないであろう。
著者の友人の椎名誠に対抗して軽妙な語り口で長々と取り留めもない面白くもないことが書かれている部分は痛々しい。
なぜ岩波文庫が出版したのか分からない、読むに値しない本。