静かな大地―松浦武四郎とアイヌ民族 (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031633

作品紹介・あらすじ

幕末の蝦夷地を十数年間も探検・調査し、アイヌ民族の風俗・文化を記録する中で和人による虐待を告発した松浦武四郎。大地に根を張り、固有の習俗を育んできたアイヌ民衆の輝きとは何か。なぜ彼らは抑圧の下で呻吟することを強いられているのか。記録者としてアイヌ民族の受難に向き合うなかで、自己変革を遂げていく松浦を描き出す入魂の評伝。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカに開国を迫られ、北方からはロシアの脅威が迫っていた幕末の時代。北方調査のために蝦夷、樺太を探検した松浦武四郎は、アイヌ民族に対する和人の圧政、虐待、間接的な虐殺を目の当たりにする。
    本書は松浦武四郎によるアイヌの地の複数回に及ぶ厳しい旅路を追っていく。その中で和人に支配されていたアイヌの惨状やアイヌの暮らし、文化、風俗、精神をありありと描き出す。
    圧政の中でも、アイヌとしての生き方を守り抜き、純朴な暮らしを全うしようとするために、命を懸けて抵抗する魅力的な人々も多く登場し、胸を熱くさせられた。
    一元的な視点で歴史を見る時代は終わり、多元的な視点で、様々な立場から歴史について考えられる時代になったのだからこそ、もうひとつの視点を獲得するために、一冊読んでおいて損はないと思いました。

  • Blog"蚕の桑"<a href="http://blogs.dion.ne.jp/calimero/archives/2305177.html " target="_blank">2005-11-17(蚕)</a>
    amazonリストマニア <a href="http://www.amazon.co.jp/gp/richpub/listmania/fullview/3K7C7LCDIYPG3/250-1975420-5893857?%5Fencoding=UTF8 " target="_blank">"読むたび泣く本"</a>by下山
    「そこには「ただ真実を伝えたいと考えたためである」とアイヌのおかれた現状を真摯に伝えようとするルポルタージュ作家の姿、アイヌとの交流が今によみがえるかの如く描かれていた。<a href="http://blogs.dion.ne.jp/calimero/archives/2305177.html " target="_blank">...続きを読む</a>

  • 北海道の調査記。
    文献が多く,参考文献の三分の一くらいに触れたら,感想を書き直します。

    図書館で所蔵していた本のみひらきに表紙が糊付してあって、図のすべてが見れないのが残念。
    クナシリ島,エトロフ島、カラフト(北蝦夷島)などなど

    章などの見出しに出てくる文献だけでも
    初航蝦夷日誌
    竹四郎廻浦日記
    再航日誌
    廻浦日記
    丁巳日誌
    などなど、順に調べようと思いました。

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。哲学者。北海道小樽市在住。
北海道大学教員を経て、ベトナム反戦運動、成田空港や伊達火力、泊原発などの地域住民運動、アイヌ民族の復権運動への支援連帯運動に参加する。1989年ピープルズ・プラン21世紀・国際民衆行事で世界先住民会議の運営事務局に参加。「さっぽろ自由学校〈遊〉」、ピープルズ・プラン研究所の会員。著書に『生きる場の哲学──共感からの出発』(岩波書店、1981)『あきらめから希望へ──生きる場からの運動』(高木仁三郎との対論、七つ森書館、1987)『静かな大地──松浦武四郎とアイヌ民族』(岩波書店、1988/2008)『民衆主体への転生の思想──弱さをもって強さに挑む』(七つ森書館、1989)『アイデンティティと共生の哲学』(筑摩書房、1993/平凡社ライブラリー、2001)『個人/個人を超えるもの』(岩波書店、1996)『〈共生〉への触発──脱植民地・多文化・倫理をめぐって』(みすず書房、2002)『〈じゃなかしゃば〉の哲学──ジェンダー・エスニシティ・エコロジー』(インパクト出版会、2002)『ピープルの思想を紡ぐ』(七つ森書館、2006)『風の吹きわける道を歩いて──現代社会運動私史』(同、2009)『田中正造と民衆思想の継承』(同、2010)他。

「2012年 『天と地と人と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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