日本人の経済観念: 歴史に見る異端と普遍 (岩波現代文庫 社会 174)
- 岩波書店 (2008年11月14日発売)
本棚登録 : 39人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006031749
作品紹介・あらすじ
日本人は大昔から勤勉であるのか。日本的経営の源流とは何か。本書は江戸期から現代に至る二〇〇年を膨大な史料と文献を渉猟して読み解き、日本人の経済意識の歴史的変遷を解明する。単純な日本異質論に与することなく、その議論の意味を冷静かつ論理的に理解しながら、現代日本の社会システムを広い視野の下で位置づける。私たちの生活と労働の場の立脚点を認識する上で不可欠な一冊。
感想・レビュー・書評
-
一般の経済史は、「経済観念」という切り口で歴史を整理していない。
日本では当たり前だが、海外では珍しい事象の歴史的背景を知るには必読の文献。
個人的には、江戸時代の商家の人事制度の疑問が解消した。厳しい選抜に負けた多くの人たちが、その後どうなったかが判明した。
江戸時代の武家や商家に関しては、現在とは異なるガバナンスが働き、組織内の規律付けがあったことが理解でき、私にとって有益だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全3件中 1 - 3件を表示