生きにくい子どもたち―カウンセリング日誌から (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031824

作品紹介・あらすじ

子どもたちは、日常をこえた世界への通路をもち、そこでの深い体験の力に支えられて生きる。アキラはその異界とのつながりがうすく、逆にアリサは日常を逃れて異界に閉ざされてしまって、ともに実生活に適応できずに苦しんでいた。二人が、筆者と心の対話を深めるにつれて、癒しのドラマが始まる。子どもたちの癒しは、若いカウンセラーが癒される道でもあった…。

感想・レビュー・書評

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  • はっとさせられて、心に残る一文も多かったのだが、全体としてはすんなりと腑に落ちない印象を受けた。文章は読みやすいが、中身が素人には少々とっつきにくい気がした。
     筆者がクライエントである子供たちが現実世界へ不適応を起している状況を『異界に居る』と表現しているのだが、その『異界』という表現そのものに馴染めなかったのが原因のようだ。
     ファンタジーが好きで、異界には人外が住む世界というイメージがあり、また私がこのあたりの本を読みなおそうとして求めていたものが『現実に不適応を起している相手が自分とは異なる世界に住んでいる』のではなく、『現実に不適応を起している相手は自分と同じ世界に住んでいるけれども、表現形が違うからそれが自分には分からない』というイメージで異界という表現が自分にとってそぐわないからか。実際には、相手が異界に居て、自分と違う景色や感じ方をしていると考えた方が接しやすいのかもしれないが、そのあたりが自分の中で納得も整理も仕切れておらず。これはもう自分とは表現形が合わなかったとしか言いようが無いが、考えるきっかけはたくさん貰えたので、読んで後悔したものではない。
     ただ、異界に居る輝き、というものは不思議だ。これは自分が全く想像できないの。
     そして、そもそも、その人の現実世界への不適応が物語として語られることに納得がいかなかったというべきか、説得されなかったというべきか。

  • 面白かった。事例があって読みやすい。

  • 異界の感覚すごくよくわかる。

  • 子どもの臨床だけにとどまらず、カウンセリングに携わる人にとって大切なことが沢山書かれていたように感じられた。
    また、岩宮先生の臨床に向かう姿勢がよく伝わってくる一冊でもあったのかなと思います。

    自分のための 過去と未来を繋ぐ物語、自分にとっての生きていくための物語を紡ぎだしていくことで(物語の中を生きられるようになることでもある?)、人は再び歩みを進められたり、壁を越えられるのだと改めて感じさせられました。

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