獄中記 (岩波現代文庫)

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レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (607ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031848

作品紹介・あらすじ

微罪容疑によって逮捕、接見禁止のまま五一二日間勾留された異能の外交官は、拘置所のカフカ的不条理の中で、いかなる思索を紡いでいたのか。哲学的・神学的問いを通して難題に取り組んだ獄中ノート六二冊。文庫版書き下ろしの新稿では小沢氏秘書問題を独自分析。また、独房の「所内生活の心得」を初公開する。

感想・レビュー・書評

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  • ハイエク
    ハーバーマス
    監獄の誕生
    ローレンツ『ソロモンの指輪 動物行動学入門』ー刷り込み
    旧約聖書
    沈黙
    太平記
    灰色のユーモア
    など、言及されている本も読みたくなる。

  • 獄中生活と入院生活は、少し似てると思った。ほんの少しだけど。
    ・いつ出るか自分で決められない
    ・食生活が普段より健康的
    ・読書くらいしかすること(できること)がない

  • とにかく獄中記は深い思索のもので書かれているので面白い。
    本(それも小説や実用書ではなく学術書、それもテキストとなるような書物)を精読するというのは一生の経験になるであろうな。

    自分は本を読むと言っても、下読み、あるいはそれに毛の生えた程度なので、とてもとても精読していると呼べる本等ありはしない。
    今後の課題はそういった本を何冊かでも見つけ精読すること。

    深い洞察が折に触れて出てくる。
    それらを読み返したいと思うときがくるだろう。

    そのときのためにも手元においておきたい。

  • 半分くらい読んだ

  • 真実がどこにあるのかはわからない。
    わからないが、512日間の強烈な精神力がここに描いてあった。
    真似などできるものではない。

    [more]
    (目次)
    第1章 塀の中に落ちて―二〇〇二年五月二〇日(七日目)から七月二八日(七六日目)まで
    第2章 公判開始―七月二九日(七七日目)から九月二七日(一三七日目)まで
    第3章 獄舎から見た国家―九月二八日(一三八日目)から一二月三一日(二三二日目)まで
    第4章 塀の中の日常―二〇〇三年一月一日(二三三日目)から六月一五日(三九八日目)まで
    第5章 神と人間をめぐる思索―六月一八日(四〇一日目)から八月二八日(四七二日目)まで
    第6章 出獄まで―八月二九日(四七三日目)から一〇月九日(出獄後一日目)まで
    付録

  • 拘置所内での思索は置いておいて、獄中生活は興味深かった。

  •  鈴木宗男氏の事件で勾留された筆者の、猛烈な思索の記録。プロテスタントとして神学を軸にしながら、ヘーゲルやハーバーマスとの対話を通じて事件の整理を試みる。

     筆者(と鈴木氏)は、一連の「汚職事件」を国策捜査であるとし、鈴木外交の国策としての正統性をかけて裁判に臨む。それと並行して、この事態の分析を進めてゆく。その分析の原動力が、獄中での圧倒的な読書。

     筆者は、元官僚、外交官として、国策捜査の必要性を認めている。しかしながら、小泉政権の判断は間違っていると明言している。反対に政権から見れば、革命的に物事を断行するのに、鈴木氏の存在、思想ははなはだ都合が悪かったということなのかもしれない。

     そこで、鈴木氏らを「悪者」とし、断罪することで、時代を新たな方向へ進めることを可能にした。国民もそれに賛同した。

     しかし、「新たな方向」が、望ましい方向とは限らない。すべては、歴史が明らかにするだろう、と筆者は見る。

    さてさて、どうなることやら。

  • 東2法経図・開架 B1/8-2/184/K

  • かなり濃い日記。本気の日記。佐藤優の考えを学ぶには必須だと思うが、読み物としてはちょっと重い。

  • 塀のなかにいることを
    ある種楽しんでるよーな?

    もしくは

    せっかくの機会だから活かそうとしているのか?

    どちらにせよ
    一般人からすると奇人変人の類い


    知の巨人という渾名も分からんでもないです。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。
帰国後、外務省国際情報局で主任分析官として活躍。
2013年、『国家の罠』で毎日出版文化賞を受賞。

「2019年 『世界宗教の条件とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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