人物ノンフィクション〈3〉孤高の戦い人―後藤正治ノンフィクション集 (岩波現代文庫)

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著者 : 後藤正治
  • 岩波書店 (2009年8月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031886

作品紹介

一瞬の判断が明暗を分ける勝負の世界で、いかに勝利を手中にするか-。野球場で、テニスコートで、道場で、人生を凝縮したような光を放つ一流のスポーツ選手がいる。彼らのこれまでの歩みには、どんな物語があるのか。また、行く手には何が見えているのか。松井秀喜、伊達公子、福永祐一、古賀稔彦、小川良樹、故・仰木彬など。

人物ノンフィクション〈3〉孤高の戦い人―後藤正治ノンフィクション集 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクションの第一人者 後藤正治氏によるオムニバス。対象となっているのは松井秀喜氏(元巨人)、小川良樹氏(高校バレー部監督)、上田利治氏(元阪急)、伊達公子氏(元テニスプレーヤー)、仰木彬氏(元オリックス)、古賀稔彦氏・谷本歩美氏(柔道)などです。最も印象的だったのは、下北沢成徳高校監督の小川氏の章でした。
    20年ほど前、小川氏が同高監督に就任した当時はバレーの指導は根性バレー一色と言って良い時代でした。小川氏もその流れを踏襲したのですが、選手の気持ちをつかめないまま試行錯誤の上に選手の自主性を重んじる指導法へ切り替えられます。それと時を同じくしてバレー強豪校としての実績を重ねてゆきます。大山加奈、荒木絵里香、木村沙織など全日本を支える選手も小川氏のもとから育っていきました。
    スパルタ式ではなく、しかし緩いだけではない指導法。それを著者は「バレーに疲れ切ることはなかった。小川は”余白”を残して卒業生を送り出したのである。」と表現しています。厳しすぎてはスパルタになりがち、でも「緩く」に傾倒し過ぎては結果が伴わない、この矛盾する状況に絶妙のバランスを見出した小川氏と選手達との日々は読んでいて清々しい気持ちになります。

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