思想の折り返し点で (岩波現代文庫 社会200)

  • 岩波書店 (2010年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (230ページ) / ISBN・EAN: 9784006032005

みんなの感想まとめ

深い思索を経た上で、庶民になじむ言葉を選びながら展開される論述が特徴的な本作は、日本における独特な言論の風土を鋭く見据えています。アカデミックな論理の切れ味を持ちながらも、直感や人間性に基づいた思考が...

感想・レビュー・書評

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  • アカデミシャンが得意とする、快刀乱麻の論理の切れ味で森羅万象をたたっ斬りなんでもかんでもチャート化してしまう論述の「真裏」「対極」の会話が展開されていると感じた。つまりあえて(深い思索をくぐり抜けた上で)「庶民になじむ」言葉を選び、論理と同時に鍛え抜かれた直感と人間性を信頼してそこから思考を立ち上げる。ぼく自身、彼らのすべてに賛同するつもりはない。だが、大筋で彼らはこの日本の独特の言論の風土を見据えて大事なことを的確に・平明に語っていると受け取る。「芯の強さ」と「すぐ目先の文化に反応する感受性」が両立する

  • 思索

  • 中国の李鵬首相とはっきりと良心を偽らずに堂々と握手できるのは、日本では中曽根でしょう。中曽根さんが恥ずかしがらずに握手できる首相を共産主義国家、中国が生んだというのは、竹内好さんが生きていたら憤死するかもしれない。
    ヨーロッパだと人種は違うんだけど言語が一緒なものですから、2500年前のギリシャ、そのあとローマ、ずっと同じ言葉がつながっている。
    日本でインテリをつくっているのは小学校の教育であって、大学は関係ないんです。
    哲学上の問題でいうと、経験命題というのをイギリスはものすごく大切に考える。

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