心をたがやす (岩波現代文庫)

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032067

作品紹介・あらすじ

人間が生きていくうえでもっとも大切なこととは何か。居場所を失った老人たちの悩みとは…。東京の下町にクリニックを開き、長年、恵まれない老人や精神障害を抱える人たちの地域医療に取り組んできた硬骨の老精神科医が、自らの歩んできた軌跡を振り返り、鋭い社会批判をまじえつつ、「食べる」「住む」など人間のいのちの基礎にある行為を問い直す。

感想・レビュー・書評

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  • 淡々と、飄々と自分史を語られていても、時代背景を思うと現代人では経験、体験できないこと、波乱万丈さが伝わってくる。
    さらに、下町の精神科医という特別な眼差しで社会の変化を見詰めてこられた。前半は引き込まれるように読みました。

  • 精神科医の先生の自叙伝。
    やはり昔は精神科の先生になるのは反対されたそうだ。きちがいを診るところだと思われていたようだ。
    戦前の苦しい生活から現代日本への警鐘まで様々な内容。

    家が安らぎの場でない以上、闇世界にどう適応できるかどうかが、その学校での私の生そのものを決定づけるだけに敏感となる。
    旧制高校で、はじめそこは知性と虚栄の入り混じった世界であった。みんなが、ある役を演じだす。
    戦時中、戦争に負けたら、日本男子はニューギニアに送られ強制労働させられるというビラがまかれたそうだ。
    誰だっていつ死ぬかわからん身だ!俺も同じだ!今日をどう生きるかだけだ!
    人間の運命が見えているのは、下々の者である。お上になると政治家、完了を含めて物事が見えなくなる。大組織で働く人もそうなりかねない。

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