子どもの本を読む (岩波現代文庫 〈子どもとファンタジー〉コレクション 1)

著者 :
制作 : 河合 俊雄 
  • 岩波書店
4.08
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本棚登録 : 85
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032548

作品紹介・あらすじ

「読まないと損だよ」-心理療法家が、大人にも子どもにもできるだけ多くの人に読んでもらいたい児童文学の傑作を紹介する。ケストナー、ピアス、ロビンソン、今江祥智、ヘルトリング、リンドグレーン、ゴッデン、長新太、佐野洋子。大人の見落としている「たましい」を子どもの目から捉えた作品が私たちに教えてくれるものとは何か。

感想・レビュー・書評

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  • 祝復刊!
    〈子どもとファンタジー〉コレクションは全6巻だそうです。

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    「「読まないと損だよ」。心理療法家が大人にも子どもにもできるだけ多くの人に読んでもらいたい児童文学の傑作を紹介する。ケストナー、ピアス、ロビンソン、今江祥智、ヘルトリング、リンドグレーン、ゴッデン、長新太、佐野洋子。大人の見落としている「」ましい」を子どもの目から捉えた作品が私たちに教えてくれるのは何か。(解説=石井睦美)」

  • 2階心理学C : 909/KAW : 3410161637

  • 過去記録

  • 冒頭、「たましい」についてとそれを扱う児童文学についての前書きが示唆に富む。その文章から、河合隼雄という人は本当に中庸な人だという印象を持つ。不思議なたましい世界に没頭することの危険性も素晴らしさも両面触れられている。

  • いくつかの児童文学作品について、心理療法士の立場ならではの感想や分析が書かれていて、面白いです。
    人が成長するときには、いかに複雑で深いものを乗り越えなければいけないか、そして文学がいかにそれを描いているか、について考えさせられます。

  • 古い本だけれどさすが河合隼雄さんで、もの凄く注意深く綴られている。もしかしたら随分昔、高校生の頃にざっと読んだ事があるような気がするのだけれど、その頃は心に響かなかったし、もしかしたら反発を感じた箇所もあったかもしれないと思った。個人的に、親になってからじっくり読めて良かった。印象に残ったのは沢山あるけれど、ひとつ挙げると「思い出のマーニー」について綴られている84ページの「アンナとマーニーが『めぐまれている』ことについて、互いに話し合ったように、恵まれている子、いない子を判断することも実に難しいことなのだ。われわれが判断の規準を簡単に設定するとき、恵まれているかいないかの判断はすぐに下せる。ボートを持っている子はボートを持っていない子よりも恵まれていることになる。果してそうだろうか。」

  • どのような児童文学を如何に読んでいるのかを単純に知りたかったが,その実,内容はヘビィ.これだけ深く解釈されると自分の未熟さが浮き彫りになる.

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著者プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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