- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006032593
作品紹介・あらすじ
「内なる青春」についてよく知ると、中・高年の人生がおもしろくなる-。これまで中年、老年、そして子どもの生き方を論じてきた著者が、豊かな臨床体験を基に初めて挑んだ青春論。文学作品を素材に、青春とは何か、青春の現実、夢、遊び、性、挫折、死、青春との別離などを論じ、人間としての成長、生きる意味や力について考える。
感想・レビュー・書評
-
何冊か続けて河合隼雄さんの作品を読んでいる。
自分が通り過ぎてきたし、客観的にも身近に関わってきたので、知識や理論と言った領域を超えて染み入る共感がある。書かれた時からすると“時代が実際よりも速く進んでいるので”著者の考察よりも、青年の生きる世界の複雑さ、息苦しさは増している”という実感がある。
しかし、時代を突き抜ける普遍的な言葉
『「近頃の青年は夢がない」などと呑気なことを言っておられない。現代は夢と現実が区別をなくし、全体としてのクオリティを構成し、そのなかに生きる人間は、常に狂気の世界に陥る可能性を持っている。それを避けようとしすぎると、安全ではあるが単調で無感動の世界に生きることになる。』
は60才を過ぎてもまばらに訪れる“青年期”を抱える私にとって、強い戒めになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青春の例にもれず、なかなかとっつきにくい印象。ただし、そこはさすが著者・河合隼雄氏である。うまく消化して、自分の分析をしていらっしゃる。
-
虎目 梨那さん
河合隼雄の本を読み返したくなっている。
重複しないようにするには?(クダラナイコトで悩む猫でした)虎目 梨那さん
河合隼雄の本を読み返したくなっている。
重複しないようにするには?(クダラナイコトで悩む猫でした)2021/04/28
-
-
青春の夢と遊び (シリーズ生きる)岩波書店 / 1994年10月27日発売
の方を読みました。
https://booklog.jp/item/1/4000038141 -
この〈子どもとファンタジー〉コレクションはどれも面白かったけれど、本書でテーマになっている「青春」は、筆者自身が苦手というだけあって、他の著作と比べると軽快さや刺激に見劣りすると感じました。
-
p20,32,36-8,49無力感,54少しわかった,68,91下らぬことは下らぬと言い、我慢できないことは我慢できないことを自他に対して明確にすること、其れがその人の倫理観である。p115反復,p123夢・現実区分,p148逃げ,p168野球、苦しいp172遊びの仕事化,p218裏切り