ひとり起つ 私の会った反骨の人 (岩波現代文庫 社会276)

  • 岩波書店 (2014年11月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784006032760

みんなの感想まとめ

不条理に立ち向かう人々の物語が描かれており、彼らの生き様が強烈な印象を与えます。特に矢野伊吉や戸村一作など、名もなき反骨の人々が紹介され、彼らの意志や行動が、現代社会における事なかれ主義や軽薄さに対す...

感想・レビュー・書評

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  • 最初の2話(矢野伊吉と戸村一作)の話があまりに強烈過ぎて、失礼ながら、徐々に尻切れトンボの感が歪めないが、それでも十二分に読みごたえがある作品。
    日本という国が紆余曲折ありながらも、いつの時代にも常に金と地位を世襲しようとする亡者に対して、その理不尽さと自分勝手な所業に敢然と孤独に立ち向かっていた人達がいたことの確たる証拠。良いか悪いかは別にして、少なくとも我々が暮らすこの世界がこの今の世界である為に、自分の人生を全て捧げた人達の物語である。
    とかく軽薄、他人事、自分のことしか考えない世の中に変貌しつつあることは非常に残念なれど、その流れに少しでも逆らうひとつの抵抗となりたいと、そんな強い意思を目覚めさせてくれるには十分すぎる一冊である。

  • いくつか読んだが、全部はまだ。

    やなせたかし
    矢野伊吉
    戸村一作
    家永三郎
    黒田清
    斎藤茂男
    など

  • 世のなかの不条理に立ち向かったり自分の意志を強くもって生きている(生きた)人たちが紹介されている。矢野伊吉、戸村一作、家永三郎、高木仁三郎、後藤安彦、太田昌秀、山内徳信、本島等、やなせたかし、埴谷雄高、上野英信、灰谷健次郎、松下竜一、丸木俊、市川猿之助、今村昌平、新藤兼人、三浦大四郎、青地晨、本田勝一、黒田清、斎藤茂男といった面々で、名前を知っている人が半分くらい。まったく初めて知ったような人が半分くらい。これって自分の寡聞もあるだろうけど、こういう反骨の人たちってマスコミ、ひいては社会からなかなか目を向けてもらえないからではないかという気も。
    最近の日本はとくに社会……っていうか世間に波風を立てるような言動が忌避されることが多い。それだけ事なかれ主義で、寄らば大樹の陰で、自分の意思をもたない人が増えているんだろうと思う。確かに私も、それがたとえ正論であったとしてもあまりに過激な言動で主張されてはうんざりする。40年くらい前までは暴力的な言動が反抗であり反骨の表現方法だったけど、いまはそういうやり方ではなかなか社会を変えづらい世のなかだろう。
    ではどうすればいいのか……。この本で紹介されている人たちほど勇気はないけど、せめておかしな物事をおかしいと思い、訴え、変えていこうと思える気持ちだけはもっていたいもの。

  • メディアでしか知らない人物の経歴や背景がわかる。
    埴谷雄高はかわいそうな人だなぁ・・・と思った。
    「死霊」なんて今どき読まないよね。

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著者プロフィール

1938年青森県生まれ。新聞、雑誌記者を経て、ルポルタージュ作家に。冤罪、原発、開発、労働、沖縄、教育など、社会問題全般を取材し執筆。それらの運動に深く関わっている。
主な著書に『新装増補版 自動車絶望工場』(講談社文庫)、『狭山事件の真実』(岩波現代文庫)、『反骨 鈴木東民の生涯』(新田次郎賞、講談社文庫)、『屠場』(岩波新書)、『六ヶ所村の記録』(毎日出版文化賞、岩波現代文庫)、『残夢 大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯』(講談社文庫)など多数。

「2026年 『沖縄とわが旅路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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