釜ケ崎と福音――神は貧しく小さくされた者と共に (岩波現代文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032821

作品紹介・あらすじ

一人のホームレスとの出会いが神父の生き方を変えた。人を根底から変え、解放と救いをもたらす力は最も社会的に低くされた者の中にあり、神の選びは貧しく打ち捨てられた者の側にこそある。釜ケ崎の労働者たちの感性に学び、その願いに連帯し、ともに働く道を探った二十年の歳月を語り、聖書を読みなおす。実体験により育まれた、独自の福音理解にもとづく力強い聖書の思想がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 読みながら震えた。

  • 支援する側、救済する側、指導する側にいると自覚する人間の必読書。

    本の構成上の問題はある。後半の文章も先走り感が否めない。しかし、社会的弱者への眼差しが、深化しつつ、いきいきとした言葉で語られる様は他書では見出しにくいだろう。

    ・聖書に出てくる愛は、エロスでもフィリスでもなく、アガペー。大切にするということ。
    ・黒田研二・大阪府立大学教授の調査結果。
    http://www.npokama.org/PDF/genba/genba040.pdf
    ・では、何も持っていない人の尊厳はどうなるのか。持っていない人はもらうだけなのか。
    ・痛み、苦しみ、さびしさ、悔しさ、怒りを抱えている人たちに、友達として受け入れてもらえるようになることです。
    ・小さくなる競争をしても、そんなの自己満足。貧しさ体験なんてままごと。
    ・相手の立場には金輪際立てないと言うところから発想し直す。ではどうすればいいか。教えて下さいって言う学ぶ姿勢を持つこと。
    ・とことん貧しかったイエスは、謙遜、へりくだりを示す余裕などこれっぽちもない。
    ・自分が落ち込んでいるとき、便所の百ワット電球みたいに、無駄な明るさの人がそばに寄ってくると、うっとうしいし、ありがた迷惑。それよりも、人から無視されるさびしさ、つらさ、悔しさを分かってくれる人がそばにいてくれる方が、どれほど元気づけられるか。
    ・マタイ10章16節「ヘビのように感性鋭く」
    ・イエスがどんな人だったのか探し求めて聖書を読まないと。
    ・清貧の誓願がもたらした印象の悪影響の責任は小さくない。
    ・その人がほんとうに地の塩であると認めて、すこしでもその味を分けて欲しいという思いをこめて関わらせてもらう。
    ・祈りが聞き届けられるとは、つまりあゆみを起こすことを含めて祈り。
    ・わたしたちが小さくされているものから学ぶのは、その価値観、感性。

  • キリスト者向けかな。
    ただ、内部的には批判もあったことでしょう。
    ここまで、イエスを貶めることを経会員は良しとしたでしょうか。
    でも・・・・言われていることはもっともなこと。そして正当なこと。なかなかわかってはもらえないでしょうが。

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