日本海軍はなぜ過ったか――海軍反省会四〇〇時間の証言より (岩波現代文庫)

  • 岩波書店
3.62
  • (4)
  • (3)
  • (4)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 57
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032883

作品紹介・あらすじ

戦後三五年を経て密かに始められた「海軍反省会」。部外者には非公開だった会の記録が、録音テープに残されていた。その長さ、四〇〇時間。海軍トップエリートたちの実像や、戦争突入への実際の経緯などが生々しく語られていた。勝算もないまま、なぜ日本は、戦争へ突き進んでいったのか?反省会の肉声の証言がもたらす衝撃をめぐって繰り広げられた白熱の議論、そして戦後七〇年への思い。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 澤地氏は忸怩たる思いだったでしょう。
    海軍反省会が貴重な証言となったのは、反面教師的なものでしょう。

  • 戦後三五年を経て密かに始められた「海軍反省会」。部外者には非公開だった会の記録が、録音テープに残されていた。その長さ、400時間。海軍トップエリートたちの実像や、戦争突入への実際の経緯などが生々しく語られていた。勝算もないまま、なぜ日本は、戦争に突き進んでいったのか?反省会の肉声の証言がもたらす衝撃をめぐって繰り広げられた白熱の議論、そして戦後七〇年への思い。(親本は2011年刊、2015年一部加筆、文庫化)
    ・はじめに
    ・海軍反省会と、その記録について
    ・1 海軍反省会、生の声の衝撃
    ・2 海軍という組織
    ・3 海軍はなぜ誤ったのか
    ・4 戦争を後押ししたもの
    ・5 海軍反省会が伝えるもの
    ・次世代へ伝えたいこと
    ・おわりに

    戦史に造詣の深い3人による対談。澤地氏と半藤氏は子供ではあったが、実際に戦争を体験した世代である。「佐官クラスの中堅方たちというのは部署部署に分かれていますから、知らない面は全然知らない」ということや、「第一委員会というものをつくったこと自体が、対米衝突を見込んだ準備に近い」という見方など、いろいろ示唆に富んでいて面白い。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

澤地久枝(さわち・ひさえ)
1930年、東京生まれ。幼少期を旧満洲(現中国東北地方)で過ごし、そこで敗戦を迎える。中央公論社で働きながら早稲田大学を卒業。1972年に発表した『妻たちの二・二六事件』でデビューし、本格的な執筆活動に入る。『火はわが胸中にあり』で日本ノンフィクション賞、『記録ミッドウェー海戦』で菊池寛賞を受賞。太平洋戦争やそこに至る昭和史に焦点を当てた多数の著作がある。

「2013年 『未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤地久枝の作品

ツイートする