機会不平等 (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006033026

作品紹介・あらすじ

強者の信奉する「市場原理」が、教育、育児、介護など、効率性・生産性とは異なる価値観をもつ領域にまで侵食するとき、社会はどうなってしまうのか。格差拡大をむしろ積極的に進めるような流れが、「構造改革」の名の下に強まるばかりでよいのか。真に自由な人間とは何かを問いつづけた著者が、粘り強い現場取材をもとにいち早く警鐘を強く鳴らしたルポ。最新事情を踏まえた新稿を序章としたほか、森永卓郎氏と行った対談を巻末に掲載。

感想・レビュー・書評

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  • かなり時間をかけて細切れに読んで、先ほど読了。
    「ゆとり教育」は「エリート教育」なのだという視点が新鮮だった。
    「エリート教育」というといい面もあるように思えるが、持てるものの優遇に過ぎないのだという点を頭において、これからも生きていきたい。

  • 開発目標10:人や国の不平等をなくそう
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50027410

  • 小泉改革以前に書かれた本とは思えないくらい、今の日本を予知しているかのような内容。ゆとり教育は本当はエリート教育だ、という事実には、世間に伝えられる建前が国民を騙すことへの恐怖を感じる。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。

「2019年 『カルト資本主義 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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