負ける建築 (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006033163

作品紹介・あらすじ

周囲の環境を圧倒して屹立する超高層ビルなど20世紀型の「勝つ建築」は,いまやその「弱さ」を露呈している. これからの建築はもっと様々な外力を受けいれる「負ける建築」の途を探るべきではないか. 新国立競技場の設計に携わった著者の,20世紀の建築史や現代思想,アートへの幅広い関心と独自の建築哲学がうかがえる論集.

感想・レビュー・書評

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  • 近現代の建築の挫折史を、(著者の主観で)社会・経済・材料・思想・風俗などの角度から批判的に解説した一冊。

    そういう歴史が建築の「負け」を規定しているということではなくて、先輩たちはどうして挫折してしまったのかとか、自己矛盾に陥ってしまったのかとかいうことを、そもそも建築なんていうのはそれ自体が大変「強く」「傲慢」なものなので、それをわかった上で建築家は謙虚でいなくてはならないんだ、ということが理論的に述べられているように思いました。

    この考え方はその初出の折りには、建築の専門家の間では(たぶん)かなり煙たがられたのではないかと思います。それでも現在氏が高い評価を受けていることは、その考え方に多くの人が賛同しているからなのでしょう。
    (あるいは、著述での主張・思想をある程度現実的なレベルまで調整して、実務にあたっているのかもしれませんが)

  • 東2法経図・6F開架:B1/8-2/316/K

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著者プロフィール

建築家。1954年、横浜市生まれ。東京大学大学院修了後、コロンビア大学客員研究員を経て、90年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。2001年より慶應義塾大学教授、09年より東京大学教授。日本建築学会賞、アメリカ建築家協会ベネディクタス賞、毎日芸術賞などを受賞。代表作に、歌舞伎座、浅草文化観光センター、複合型市役所「アオーレ長岡」、ブザンソン芸術文化センター(フランス)などがある。

「2020年 『東京 TOKYO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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