キッシンジャー回想録 中国 ((下)) (岩波現代文庫 社会 324)

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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006033248

作品紹介・あらすじ

1972年、米中和解の衝撃によって世界は変わった——その立役者であるキッシンジャー。中国を誰よりも知り尽くした彼が、毛沢東から周恩来、訒小平など中国首脳らとの長年の外交交渉経験をもとに、アヘン戦争以降の歴史から文化まで、中国の全てを論じ切った決定的「中国論」。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻から合わせると、読了するのに足掛け2か月もかかってしまったが、とても興味深い読書体験だった。清朝までの中国の歴史が延々と続く上巻では途中で心が折れそうになったものの、上巻の後半から現代史がはじまり、そこからはぐんぐん面白くなり、上巻冒頭で解説された中国史と圧倒的な知識と経験をバックボーンとした筆者の怒涛の勢いの議論に最後まで圧倒された。

    確かに長い。長いけれども、国際関係における中国の解説書としては素晴らしい本だ。もちろん、米国と中国との関係に重きが置かれているものの、誰もが聞いたことがあるであろう朝鮮戦争への中国義勇軍参戦、文化大革命、ニクソンショック、中越戦争、天安門事件等々の歴史上の出来事がどういう文脈で起きたのか、政権内部におりその後も米中関係に深く携わった著者ならではの記述で書き起こしている。私個人の経験だが、共産主義で共通していたはずのソ連と中国が仲違いをし、その後中国と米国が接近する、という歴史の流れが今まで全く理解できず、ただ暗記するだけだったのだが、本書を読んで初めて腑に落ちた。

    国際関係って面白いなと思わせてくれる一冊。

    本書は2011年に出版されたという。最終章で、著者が米中関係のあるべき姿を描いているが、現実を見ると、太平洋で勢力圏を争う米中という、著者が望まなかった方向に向かっているように思えてならない。今の状況をキッシンジャー博士はどう見ているのだろうか。

  • 【内容紹介】一九七二年、米中和解の衝撃によって世界は変わった―その立役者であり、国際政治の舞台裏を知り尽くしたキッシンジャーによる決定的「中国論」。下巻では中越戦争、台湾問題、天安門事件…時代の変化のなか、アメリカの手によって開かれた協力関係のもとで、大国化の道を着実に歩んでいく中国の姿を描く。アメリカはその変化をどう見ているのか。キッシンジャーは中国と「相互進化」する関係性の構築を提唱する。

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000945592

  • それぞれの歴史とイデオロギーと意思決定システムを持つ国家が、国益を求めていかに外交を行うのか、交渉においてのポジションのとり方、押し引き、制約条件の中でどのように最適化を行い、コミュニケーションを行い、クロージングあるいは動的なバランス維持を求めるか、知性の最高の発露がそこにある。

  • 東2法経図・6F開架:B1/8-2/324/K

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