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Amazon.co.jp ・本 (270ページ) / ISBN・EAN: 9784006033330
作品紹介・あらすじ
われわれは生きて戻れるのか? ――原発が爆発・暴走するなか、地震・津波被害者の救助や避難誘導、さらには原発構内での給水活動や火災対応にもあたった福島県双葉消防本部一二五名の消防士たち。他県消防の応援も得られず、不眠不休で続けられた地元消防の活動と葛藤を、一人ひとりへの丹念な取材にもとづき描き出す。講談社 本田靖春ノンフィクション賞ほか受賞の迫力作。
みんなの感想まとめ
過酷な状況下での消防士たちの奮闘と葛藤を描いた作品は、2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故を背景にしています。地震と津波による被害者の救助活動や、放射能という目に見えない危険に立ち向か...
感想・レビュー・書評
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吉田千亜『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』岩波現代文庫。
岩波文庫は読んだことはあるのだが、岩波現代文庫を読むのは初めてだ。さすがは福島県内の書店だけに新刊コーナーに山積みにされていた。
講談社本田靖春ノンフィクション賞受賞作。
あの時の恐怖と政府や東電の酷い対応に怒りが再燃するような、迫真に満ちたノンフィクションである。
自らも被災者であり、大切な家族を持つ消防士たちの過酷な闘いと心の中の葛藤が描かれている。
東日本大震災。2011年3月11日、未曾有の大地震が日本を襲った。特に福島第一原発を間近に控える福島県双葉郡は大地震と大津波、福島第一原発事故とこの世の終わりのような地獄を味わうことになる。
福島双葉消防本部の消防士たち125名は不眠不休で地震と津波による要救助者を救い、避難誘導だけでなく、福島第一原発構内での給水や火災対応にあたることになる。放射能という目に見えない危険。そんな中に身を投じることの恐怖と人命救助への使命感という葛藤。
他の地域からの応援もなく孤立無援の状況で地元を守ろうと奮闘する消防士たち……
交流電源を全喪失し、核燃料の冷却が不能になり、メルトダウンを起こした福島第一原発は最初に1号機が爆発する。続いて3号機の爆発ではキノコ雲が上がり、東京電力や政府は否定していたが、小規模の核爆発が起きたものと思われる。
たまたま地元の消防士だったというだけで、危険極まりない福島第一原発で給水作業をせよというのは余りにも酷い話で、正気の沙汰ではない。
地域住民への補償や原発事故の後処理などで首の回らなくなった東電は倒産するかと思っていたら、莫大な税金が投じられ、のうのうと生き残っている。
そして今、廃炉作業も一向に進まぬ中、世界情勢の悪化で電気料金が高騰するや、手のひらを返したように原発再稼働などという声が上がっている。
まるで喉元過ぎれば何とやらで、世間や政府はあの時の地獄の光景を忘れてしまったのだなと愕然とするばかりだ。
きっと近い将来、我々は再び地獄を見ることになるのだろう。
本体価格1,000円
★★★★★詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
単行本既読。加筆があるとのことで文庫も手に取りました。
2019年の出版から3年が経ちますが、新型コロナのパンデミック、東京オリンピック、ロシアによるウクライナ侵攻…など、本当に目まぐるしい季節が過ぎていきました。
気がつけば、あんなに「こんなことは一生忘れないだろうな」と感じた東日本大震災のことも、曖昧になって上手く思い出せなくなっています。
本書がさらに広く読まれて欲しい、そして忘れずに覚えていて欲しい、と願います。
自分自身も忘れずにいようと思います。 -
誰かが書かなければ見捨てられてしまったていた、地元消防士たちのノンフィクション。設置から稼働、運用、そして廃炉まで、地元の声が届かない存在である原子力発電所。そんな原発が「ありえない」とされた災害時においても、地元不在であるという事実を、まざまざと見せつけられる。
災害時の指揮系統に地元組織が顧みられない事実、現場で何が起きていたか記録されない事実、そういった事実が丁寧に掘り起こされている。
今後も原発をエネルギーの中核に据える、世界の中で唯一の国である日本で、あの大災害の最中、今も続く大災害の中、地元で何があったか誰もが知るべきである。
原発の対応について、全国ネットのテレビ番組で事実を捻じ曲げて放映する国では、本書のようなノンフィクションは貴重であり、読まれてしかるべき資料である。 -
現在でも消防士を継続されている人も既に退職されている人も、皆さんに後々体調の異変が発生しない事を祈るのみです。
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東2法経図・6F開架:B1/8-2/333/K
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伊藤 裕顕先生のおすすめ本
地域マネジメント学科
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宮代キャンパス
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九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1430182 -
2023年8月5日購入。
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著者の問題だろうが、著者の主張・消防隊員の発言・参考文献がごちゃ混ぜのように見受けられる。
「消防庁の発表」すら参考文献にせず「プロメテウスの罠」をする。
そんなものに資料的価値なし。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/500196897.html -
4.4
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東電の酷さはここにも
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東日本大震災の時の双葉郡の消防士たちの物語。津波に原発事故、次々と襲いかかる苦難に立ち向かった男たち。こんなことがあったなんて知らなかった。ただ雄々しいだけでなく、迷ったり弱音を吐いたり逃げたりしているのがリアル。
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あの震災の時、福島県の双葉消防本部はどんな状態だったのか、大切な記録だと思った。原発の仕事をすることになったら…国も東電も面倒なことは消防士等下の人たちにかっつけていてひどいもんだと思った。嫌だし怖いけれど誰かがやらなければいけない、という使命感が伝わってきた。
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【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/468019
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