鳥肉以上,鳥学未満. Human Chicken Interface (岩波現代文庫 社会337)

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  • 岩波書店 (2023年4月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (226ページ) / ISBN・EAN: 9784006033378

作品紹介・あらすじ

ボリュームたっぷり胸肉、スジが噛み切れないササミ……。鳥肉を食べ尽くしながら鳥類を語り尽くす鳥肉界随一の快著、ついに文庫化。ボンジリってお尻じゃないの? 鳥の首はろくろ首? 昭和の野球部はスズメ跳び!? ――トリビアもネタも満載。オーブンのチキンが焼けるまで、とっておきのサイエンスを召し上がれ。解説=枝元なほみ

感想・レビュー・書評

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  • 鳥類学者・川上先生とともに、美味しくニワトリを食しつつ、鳥の体の不思議に思いを馳せる1冊。

    ぺろっと表紙をめくったところにある著者紹介から、キレッキレの川上節が炸裂していてにんまり。
    ニワトリの頭から足の先まで、部位ごとに取り上げていくのがなんだか新鮮でした。

    スーパーに行くと精肉売場に必ずおいてあり、ヘルシーなタンパク源として日常的に美味しくいただいているササミ、どの部分の肉か、との問いかけに「あれ、わからない…」と愕然としました。
    知ってるつもりになってることって、まだまだ日常にたくさんあるんだなぁ…と実感。

    サブカルも含む多方面の話題から、ぐいっと鳥の話に切り込んでいく川上先生らしさもたっぷり堪能できました。
    モミジ(ニワトリの足)とiPhone XSの市場価格をkg換算で比較するくだりに声を出して笑ってしまったし、死者の肉を食す魍魎を生態系において掃除屋の役割を果たす中型哺乳類として真面目なスタンスで綴った1ページには頬がにやりと動くのを抑えきれませんでした。

    もちろん、ユーモアだけでなく、鳥の体ってよくできている…と驚かされること多々。
    渡り鳥にとって、渡りとは心臓を含む体の構造の大規模な改造を要する過酷な運動であることを知り、それぞれの生き方に合わせて体のつくりを進化させていった生物の歴史と神秘に改めて畏敬の念を抱いたのでした。

  • 雑誌『科学』で『鳥学キッチン』として連載していたものをまとめた本。
    鳥類の性質を私たちが日常的に食しているニワトリの部位を例にわかりやすく解いていくサイエンスエッセイ。
    読みやすくて楽しい一冊。→

    連載作品だからかめちゃくちゃ読みやすい。セクションごとに挟まれる冒頭の前書き的なネタも好き。川上先生好きさんは読むべしな一冊。
    息子も気に入ってパラパラ読んでた。
    モスチキンと焼き鳥がめちゃくちゃ食べたくなる(笑)

  • 題名にある通り、鶏肉の各部位を話の導入として、主に鳥の筋肉や骨格について解説していくというもの。内容は興味深いものが多く、知識が増えて嬉しい。例えば、鶏肉は薄いピンク色だが鴨は赤色、この両者の違いは如何に?など。普段何気なく食べている部位も割と重要な役割を担っていたりと、これから鶏肉を食べる時意識することが増えそうな本であった。

     著者の癖なのかわからないが、洒落た言い回し風の文章が多すぎて鼻につく。慣れれば気にならないが、最初の30ページぐらいはかなり読みづらかった。世代の違いからか、比喩もわかりにくい部分がある。しかし、知識量には脱帽。

  • ヤゲン軟骨は、若鶏から1つしか取れない希少部位とのこと
    焼き鳥屋でヤゲン軟骨のメニューを見るたびに、この本を思い出します

    • tsurfさん
      ヤゲン軟骨気になります(^^;;
      ヤゲン軟骨気になります(^^;;
      2025/01/11
  • 食という視点から、鳥の体の構造や生態について書いた本。もも肉からホルモンまで、あらゆる部位について語ってます。生態学的な話も出てきて面白い。
    ______________________________
    以下雑記

    ニワトリはセキショクヤケイを家禽化したもの。

    胸肉は翼を打ち下ろすための筋肉。これは複雑な運動ではないので胸肉は簡単な構造をしている。一方、もも肉や手羽先は移動や飛翔といった複雑な運動を司っているため、複雑な筋肉のつき方をしている。手羽先が食べづらいのは、飛翔という鳥のアイデンティティに由来しているのだ。

    ささみは翼を持ち上げる筋肉。

    鳥のかかとは地面につかない(=趾行性)。人間は蹠行性。

    手羽元:上腕
    手羽先:前腕から手指

    モミジは大分県日田市で食べられている。

    薬研軟骨は胸骨下部、一羽につき一つしかとれない。

    砂肝は筋胃
    なぜ砂? わざと砂や小石を食べて消化を助けるから(胃で噛む!)








    個体発生は系統発生を繰り返すbyヘッケル

  • おなじみバード川上先生の鳥エッセイ、もとい、鳥肉エッセイ。これまで読んだものに比べると少し硬め。さすが岩波文庫。
    大変真面目に鳥肉について語られる。ささみはどこの部位か、3本の指は何指なのか、ボンジリは尻なのか。鳥愛に感嘆していると、そこに挟み込まれる馬鹿馬鹿しくも知性あふれるノリツッコミに脱力する。
    耽美小説かホラーを読んでいるように見える表紙もなこなかよい。

  • (相変わらず)不思議な本。ムヅカシイことを、わかりやすく伝えようとしているのだが、偏り激しい(これも、いつものことだが)
    嗚呼疲れた

  • 表題の通り。
    KFCや焼鳥から鳥類を学べます。
    学びはどこにでもある、そして美味しい。あれ?

  • 鳥の体の構造や進化の過程にはあまり関心が無いんだけれども…。そういうわたしでも楽しく読ませてもらいました。

  • 東2法経図・6F開架:B1/8-2/337/K

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/475498

  • とても身近で、でもそういえばササミがどこの部位かもよく知らない鶏。鶏を基本にそれ以外の鳥たちも紹介される本書、美味しそうであり、ナルホドがぎっしり詰まっていた。
    今夜は鶏を食べたい。

  • かねて気になっていた本が岩波現代文庫に入ったというので入手。解説:枝元なほみ

  • 【書誌情報】
    『鳥肉以上、鳥学未満。 Human Chicken Interface』
    著者:川上 和人
    解説:枝元 なほみ
    通し番号 社会337
    ジャンル 岩波現代文庫 > 社会
    刊行日 2023/04/14
    ISBN 9784006033378
    Cコード 0145
    体裁 A6 ・ 並製 ・ 226頁
    定価 1,100円

    ボリュームたっぷり胸肉、スジが噛み切れないササミ……。鳥肉を食べ尽くしながら鳥類を語り尽くす鳥肉界随一の快著、ついに文庫化。ボンジリってお尻じゃないの? 鳥の首はろくろ首? 昭和の野球部はスズメ跳び!? ――トリビアもネタも満載。オーブンのチキンが焼けるまで、とっておきのサイエンスを召し上がれ。
    [https://www.iwanami.co.jp/book/b623495.html]

    【目次】
    プロローグ ニワトリが先か,卵が先か

    1 ツバサをください
     胸肉は,フライの後で
     縁の下だからって,力持ちとは限らない
     二の腕の気になる季節
     おいしい手羽には骨がある
     ノー・テバハシ・ノー・バード

    2 アシは口ほどに物を言う
     もももすもももふとももとは関係ない
     おいしいスネのかじり方
     真っ赤じゃないけど,モミジだな

    3 一寸の鳥でも五分はホルモン
     捨てるトリあれば,拾うガラあり
     時には肝を食らう魔物のように
     心広ければ体胖なり
     胃は口ほどにモノを噛む

    4 そしてトリもいなくなった
     ボンジリ隠して尻隠さず
     サブイボと呼ばないで
     ロクロ,ロクラー,ロクレスト
     画竜点睛

    エピローグ 卵が先か,ニワトリが先か

    主要参考文献

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著者プロフィール

森林総合研究所・島嶼性鳥類担当チーム長。西之島など離島の鳥類調査に従事。チーム名は自分で提案したのだが,「島」と「鳥」という字が似ていて時々混乱する。

「2023年 『羽毛恐竜完全ガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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