ご冗談でしょう、ファインマンさん (下) (岩波現代文庫 社会 6)

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  • 岩波書店 (2025年1月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784006039028

作品紹介・あらすじ

面白エピソード満載の本書。しかし、惑わされてはいけない。いたずら好きのファインマンは、この本で読者を試しているかも知れないのだ。何事も疑うことを忘れちゃいけないよ。確かなことなど、この世に何ひとつないのだから、と。疑うことにかけては天下一品。魔術師的天才と呼ばれた人を、疑いながら読め。解説=江沢洋

感想・レビュー・書評

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  • B289/フ/2

  • 背ラベル:289.3-フ-2

  • 【請求記号:289 フ 2】

  • ファインマン。何をやった人かって聞かれてもぱっとは浮かばないし本のタイトルも正直意味不明だし、、、しかしこの本自体はとても人気があるようでそれならいつかは読もうと長いこと放置していました。そんな事もすっかり忘れてた昨年(2024年)に、やっと日本でも公開された映画「オッペンハイマー」を見た訳なんですが(2回も)、その中でボンゴ叩いていたのがこのファインマンでした。ノーベル賞も取ったすごい物理学者なのに扱いそれだけ?って逆に興味が沸き、この本のことを思い出して購入しました。文庫なのにそこそこ高いですね。
    さて内容は物理学者のお堅いお話ではなくファインマンのぶっとびエピソードばっかりです。ファインマンは興味を持ったらとことん追求する性格で、ボンゴだけじゃなく語学や絵画や非科学的なこと、金庫破りまでなんでも本気で取り組みます。その情熱がすごい。マンハッタン計画の話ももちろんありますし、他の物理学者との話も出てきますが、終始、研究と女の子が大好きなただのおっさんって感じで、時々出てくる科学的な話とのギャップがすごいです。訳者の大貫昌子さんによる後書きも素晴らしいです。

  • 1. ブラジルでの経験
    - セサール・ラテスとの出会い: リオデジャネイロに到着し、物理学研究センターの所長と会う。
    - 講義時間の決定: 午後の授業が学生にとって好ましいとされるが、ラテスの提案で午前中に講義し、午後はビーチを楽しむことに決定。
    - 文化の違いの学び: ブラジルの人々のゆったりとした生活スタイルに触れ、時間の使い方に関する価値観の違いを認識。

    2. 言語の壁と講義方法
    - ポルトガル語での講義: 英語での講義を計画していたが、学生とのコミュニケーションの難しさからポルトガル語で行うことを決定。
    - 自らの言語能力の向上: ポルトガル語での講義の準備をし、学生に助けを求めながら原稿を作成。

    3. プラジル学士院での講演
    - ポルトガル語講演の意義: 学士院での講演はポルトガル語で行い、他の講演者も続いてポルトガル語を使用するようになる。これにより、言語の重要性が強調される。
    - 文化的影響の認識: 講演を通じて、言語が文化に与える影響や、国際的な学術交流の重要性を実感。

    4. 賭けと人間関係
    - ラスベガスでの経験: 賭けをする人々との交流を描写し、賭けの文化や人々の性格を理解。
    - ニック・ザ・グリークとの対話: 賭けの哲学や心理についての洞察を得る。彼の成功の秘訣は、賭ける側の心理を読み取ることにある。

    5. 日本での経験
    - 国際理論物理学会議: 日本での会議に招待され、日本語を学ぶための努力を始める。
    - 文化的理解の深化: 日本語の学習を通じて、日本文化への理解が深まり、国際的な交流の重要性を感じる。

    6. 教育と科学
    - 教科書の選定: 教育委員会での教科書選定の過程を経験し、教育の質や内容の重要性について考察。
    - 科学教育の改善提案: 実用的な学習材料を提供するために、教科書の改訂や補足教材の必要性を主張。

    7. パリでの文化交流
    - 音楽とダンスの体験: パリでの音楽ショーに参加し、異文化に触れながら自身の芸術的な側面を探求。
    - リズムの重要性の理解: ドラム演奏を通じて、音楽と数学的なリズムの関係を体験。

    8. 終わりに
    - 自己成長と学び: 異なる文化や言語に触れることで自己を成長させる。新しい視点を得ることが重要である。
    - 人間関係の構築: さまざまな経験を通じて、他者との関係を築くことの大切さを再認識。

  • 日本人の回りくどさと礼儀正しさは当時から特筆すべき点

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/486357

  • 2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金を貯めること」で検索して出たショート動画、「頭のいい人がこっそり読んでる本4選」のコメ欄に書いてある、皆のおすすめ本。

    https://youtube.com/shorts/xdxuWn5jcTA?si=HWLgoUfFBAqRCGMB

  • 配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
    https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10282150

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著者プロフィール

1918-1988。ニューヨーク市に生まれる。1939年マサチューセッツ工科大学卒業。プリンストン大学大学院に学び、1942年博士号を取得。その後、原爆開発のマンハッタン計画に参加。1945‐50年コーネル大学助教授。1950年以後はカリフォルニア工科大学教授。1965年、量子電気力学の構成の業績で、シュヴィンガー、朝永振一郎と共にノーベル物理学賞を受賞。学部学生向けの教科書「ファインマン物理学」シリーズ(岩波書店)や、『ファインマン 統計力学』(シュプリンガー・ジャパン)をはじめとする独創的で魅力溢れる物理学書は世界中で読まれている。『物理法則はいかにして発見されたか』(ダイヤモンド社、のち岩波現代文庫)、『光と物質のふしぎな理論──私の量子電磁力学』『ご冗談でしょう、ファインマンさん──ノーベル賞物理学者の自伝』(いずれも岩波書店)などの著作も多くの読者に親しまれている。

「2017年 『量子力学と経路積分[新版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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