戦下のレシピ―太平洋戦争下の食を知る (岩波アクティブ新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 167
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784007000379

作品紹介・あらすじ

雑炊、すいとんだけではなかった戦争中の多彩なメニュー。米がない!食料がない!そのとき人々はどうしたか。日中戦争、太平洋戦争、敗戦までの食生活史を網羅。こんなものまで食べていた!究極の非常食を再現。戦争中の味がリアルに体験できるレシピ満載。写真で見る戦争中の暮らし。食べられる野草図鑑つき。「ぜいたくは敵だ」の時代の台所と食卓に迫る読めて使えるガイドブック初登場。

感想・レビュー・書評

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  • 婦人雑誌に載ったレシピや主婦に関するコラムなどを、戦争の状況とともにまとめた本。
    料理の作り方ひとつとってみても戦況が悪化していくのが見て取れる。
    いろいろな代用品が載っていたのはまだよくて、最後には雑炊のようなもののオンパレード。
    戦時中は兵隊に食べ物を送っていたから、というのか食糧不足の一因だけど、そのほかに「農家の持つ力のほとんどが主食づくりに回されて野菜などが無かった」とか「海外からの輸入が断たれたのが痛手」などという事情があったのですね。
    それから主食不足なのにも拘わらずマヨネーズなどの調味料のレシピが流行していたのは、火の使用も制限されていたことから野草を生で食べなければならないことが多く、そのため味を誤魔化す「たれ」などがかかせなかったからだそうです。
    タイトルの「戦下」という言葉には、まさに台所も「戦争真っただ中だった」という意味がこめられているとのこと。
    私は女性なので兵隊に行くということは実はあまり想像していなかったけど、この本を読んで戦争のことを少しリアルに感じました。

  • 昭和のモダンな食生活から戦前、戦中の食事まで、婦人雑誌に掲載された料理紹介や、レシピ等を元に、その頃日本人が何を食べていたのか、何を食べるようにしむけられていたのかを調べ、まとめた本。

    うどんかん、鉄兜マッシュって…なピントのずれ具合とか、節米料理はなぜ必要だったのかとか、さらっとおもしろかった。

    2014.5.3ブクブク交換本。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ピントのずれ具合」
      戦時下と言う非常事態でも、軍の偉い方々は、苦労されてなかったようだし、そんな欺瞞に満ちている日本を批判的に見たからじ...
      「ピントのずれ具合」
      戦時下と言う非常事態でも、軍の偉い方々は、苦労されてなかったようだし、そんな欺瞞に満ちている日本を批判的に見たからじゃない?(な訳ないか)
      2014/05/09
  • 興味があったので購入していたのですがずっと積ん読になっていました。読みはじめてみたらサクサク読めて、案外あっさりと読了。
    いや、この時代に生まれて本当に幸せだな…と思うくらい、終戦間近にはもうなんでもかんでも食べないといけなかったんだな…でも雑誌に乗ったレシピはこったものも意外とあるんだな。

  • 新書文庫

  • レビュー省略

  • 第2次世界大戦下、日本人は何を食べることになったのか?文学としても楽しめる1冊(伊藤先生)

  • タイトルからは、貧しい食のイメージを持つけれど、なかなかどうして、工夫に満ちたレシピも載っています。アウトドア、節約料理にも通じるアイディア料理、カサ増し料理の数々。今でも、食い詰めた時に役立ちそうです。
    戦争初期の、戦意高揚レシピ?なども写真付きで載っており、当時の都会と農村の食比較などにも言及されていて、食文化史としての側面も。読み物としても興味深かったです。

  • (駄々猫さん)

  • レシピではない。切羽詰まった状況下の説明なのに、暗くさせないため?文章が少し笑える部分あったり。戦争でなくても、被災時なども参考にしたいと、心に留めておく。

  • 昔の人は米を一日3合半も食べていたのか・・
    食べすぎだろっ そら節米だわな、なんてね。
    たしかに、おかずがない時の米の消費量ってはんぱない。
    戦時中の雑炊にすいとん、サツマイモの茎下のイメージしかなかったけれど婦人誌でレシピを追うとおもしろいな。

    本で見るだけじゃなく、実際に食べられる施設があると面白いかも。原爆資料館や歴史博物館の食堂とか。

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著者プロフィール

【著者】斎藤美奈子 (さいとう・みなこ) │ 文芸評論家。1994年に文芸評論『妊娠小説』でデビュー。2002年『文章読本さん江』で、第1回小林秀雄賞受賞。軽妙な筆致で綴られるパンチの効いた書評や文芸評論は、幅広いファンをもつ。他の著書に、『文壇アイドル論』『紅一点論』『本の本』『日本の同時代小説』『文庫解説ワンダーランド』『名作うしろ読み』などがある。

「2020年 『中古典のすすめ(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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