悩みのコントロール術 (岩波アクティブ新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.00
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 38
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784007000522

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 他人が悩んでいるとすぐ原因を追究したがる人がいる。「どうして?それは、なぜ?」原因を究明して、それを解消すれば、悩みは消えると思っている。そういう人は「こうすれば、ああなる」、原因と結果が1対1に対応していると考えている。人の悩みというのはそう簡単なものではない。きっかけになることは確かに何かあったのかも知れない。でも、それ以上に、いろいろなことがからみ合って悩みが生まれる。いじめにしても何が原因で始まるかは分からない。不登校も引きこもりも、いろいろなことがからんで、自分ではどうしようもなく身動きができなくなっている。カウンセラーはひたすら悩みを聞いてうなずくだけ。自殺などの緊急性があるものを除くと、悩みを解消する術を提示するわけではない。どちらかというと、悩みを深めるのを手助けする。人は悩むことで成長する。悩むことで自分を見つめ直すことができる。自分を深く知ることで、悩みが少しは軽減される。ピンチをチャンスとかえられるかどうか、それはその人がいかに深く考えるかによるのだろう。私自身、仕事柄、しょっちゅう人の相談にのっているように思う。卒業生の保護者が来られることも多い。頼りにしてもらえるとうれしいものだ。私はたいがいじっと聞いているだけだ。だいたいが話し好きなのだけど、これでなるべく話すのをおさえている方だ。話してくれない生徒に対しては、ついついこちらのことばが多くなりすぎて、いつも反省している。保護者で相談に来られる場合は、たいがいよくしゃべるお母さんが多い。そしてひとしきりしゃべって、話を聞いてもらったことで、すっと肩の荷が下りた気分で帰られることが多い。ときには、「あなたが変わらないと、子どもは変わりませんよ」と言いたくなることもある。でも、ぐっとこらえる。親は親なりに悩んでいる。それを少しでもほぐしてあげられればと思う。自分自身の子育てについては1回きりのもので、他人にえらそうに言えるものでもない。それでもこの10数年、たくさんのケースに出会ってきた。それらと照らし合わせて少しでもアドバイスできればと思っている。ピンチをチャンスにかえる手助けができればうれしい。

  • あまり目新しい話はなかったけどまとまっていた

  • ライトで読みやすい。お説教くさいような気がするし
    中途半端に一般的過ぎて、深くない。

    こんなカウンセラーがいたら、気軽でいいなとも思う。
    読むというより講話を聴いているような
    不思議な感じで、分かりやすいです。

    波動、内観療法とか断食療法とかもぼつぼつと出てくるので
    どちらかというとスピリチュアル系の先生です。

    考える人と感じる人ー思考型と感情型ー
    五感の人と第六感の人ー感覚型と直感型ー
    心はどうなっているか

    あたりが面白かったです。

  • カウンセラーとして気の持ちようを解説してくれている。最後の数ページで神仏と対話し始めてビビった。

  • [ 内容 ]
    本書では、人間はどうして悩むのかを考え、悩みに対応した解決方法や掘り下げ方が述べられている。

    [ 目次 ]
    1 とにかく悩みをほぐそう(悩みがあるから生きている;悩むことは成長への道 ほか)
    2 人の悩みに向き合う(ピンチとチャンス―サポーターの必要性;悩む人への向き合い方 ほか)
    3 自分をよく知る―心のズレに気づく(プライドが高すぎる人、低すぎる人;ズレを修正する ほか)
    4 心はどうなっているか(五感の優位性;ひとはなぜ心を知りたいのか ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
    書いてることを鵜呑みにしないこと

  • 【要旨】
     例えば、自分の理想と現状とのズレ(ギャップ)などにより悩むことが多いが、悩みを深め、自分と向き合うことが重要であり、それによって一回り成長することができる。
     悩んでいる人には助言(知恵や展望など)を与えてやるとよいが、その効果は限定的である。また、自己イメージと他者からの自分に対するイメージのズレが問題をややこしくすることもある。そのような時には、自分の考え・感情を出さず「鏡」のように相手と同じように反応するとよい。
     心のズレ(すれ違い)に気づくためには、自分のタイプ(内向と外向、思考型と感情型、感覚型と直観型)を知るとよい。ズレに気づいた方が歩み寄ることで、人間関係を円滑にすることが望ましい。

    【感想】
     非常に興味深い本だったが、多少消化不良気味に感じてしまう。「悩みのコントロール」というからには、自分の持っている悩みをどうするかという意味だと思うが、自分の悩みだけでなく、他人の悩みとどう向き合うかまで言及しており、焦点がボケているように感じられた。
     ただし、自分のタイプをよく知るというところは参考になると思う。

    【目次】
    第1章 とにかく悩みをほぐそう
    第2章 人の悩みに向き合う
    第3章 自分をよく知る −心のズレに気づく
    第4章 心はどうなっているか

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

昭和17年 大阪市に生まれる。
昭和40年 京都大学教育学部卒業。
昭和48年 カール・ロジャース研究所へ留学。
平成16年 京都大学理事・副学長就任。
平成20年 同退任。
現 在 京都大学名誉教授。教育学博士、臨床心理士。
著 書 『遊戯療法の世界』創元社
『愛・孤独・出会い』福村出版
『子育て』(共著)創元社
『母親と教師がなおす登校拒否──母親ノート法のすすめ』創元社
『カウンセラーへの道』創元社
『プロカウンセラーの聞く技術』創元社
『プロカウンセラーの夢分析』創元社
『プロカウンセラーのコミュニケーション術』創元社
『プロカウンセラーが読み解く女と男の心模様』(共著)創元社
『子どものこころ百科』(編著)創元社
ほか多数。

「2017年 『マンガで読み解く プロカウンセラーの聞く技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東山紘久の作品

ツイートする